プロネーション
プロネーションとはサーブやスマッシュを打つ際に打球の威力を高めるために、インパクトの瞬間に手首を外側にひねる運動のことであります。
詳しくいうと、腕を肩の高さにあげ、次に肘を上に90度に曲げた状態で手のひらを前方に向けます。そしてその状態をキープしたまま、手のひらを親指側から小指側に前方に向かってひねるとこれがプロネーション、いわゆる回内運動であります。
もっと詳しく知りたい方はググっていただければたくさんの検索結果がヒットすると思いますが、わかりやすい例でいうとバレーボールの選手がスパイクを打っている際の手の動きを思い出していただけるとよろしいかと思います。
で、「そのプロネーションがどうしたのだ?」という話なのですが、最近スクールのMコーチが「プロネーション」という言葉を頻繁に使うようになったのです。
そしてレッスンでも実際にプロネーションが使えるようになるドリルを行うようになったのですが、私は最初は「いまさらプロネーションねえ……」といった感じだったのです。
というのも、プロネーションという言葉や概念は私がテニスをはじめたころ(15年前くらい)から存在しており、むろん私も知識として知ってはいましたが、その当時にちょっと試してみてうまく打てなかった(うまく使えなかった)ので、その後はそのままになっていたのです。
しかし、ここのところレッスンのたびに「プロネーション、プロネーション」といわれ続け、去年の年末から今年にかけてプロネーションを使うドリルをこなすうちに、
「あれ? プロネーション使えば威力はでるけど力を入れなくてもいいから、サーブもスマッシュも打つの楽じゃん」
と強く意識するようになってきたのです。
というより、プロネーションを使うと、サーブはもとよりスマッシュで勢いのあるボールが打てるというのが気にいっているのですが、裏を返すと昔と違って体の使い方を意識しないと力強いボールが打てなくなってきた……ということなのかもしれません。