どうやら峠は越えた


らしいです。


 「totsugeki君、どうやら峠は越えたね」

 「え、そうなんですか?」

 「おかげでコンペの資料作成は目処がついたよ」

 「そうですか、それはよかった」

 「でも今週はずいぶんと遅かったから、今日は早めに帰れるようだったら帰って休んだほうがいいよ」

 「そうですね、そうできるとありがたいんですけどね」

 「え? まだなにかあるの?」

 「いやあ、まだ色校とか責了とか山積みらしいんですよね」

 「あ、そう。でも、早めにあがれるならあがったほうがいいよ」

 「そうですね、さすがにくたびれたので今日は早めにあがろうと思ってます」

 「そうしたほうがいいよ」


なんて会話を編集局長とかわしたのでありますが、なんだかんだで結局、帰宅の途についたのは終電でした。


 「ああ、電車のあるうちに帰れるって幸せだなあ」


たとえ自宅に帰るのが毎日朝の3時だったとしても、仕事ができることに感謝したい気分であります。