WindowsプラットフォームでのInDesignオペレーション


はあまり気が乗らないなあと思いながら、現場へと向かったのであります。

すると現場に到着するや否や上着を脱ぐ間も与えられず、作業の説明をされたのですが、ようは170ページほどの報告書があり、それに赤字が入っているので修正して校正を出せばいいだけなのですが、この冊子が特殊な組み版ソフト(EDIAN)で組まれているうえにデータももらえなかったらしいのです(といっても、データもらっても開けないんですけど)。

で、サイトにアップしてあるPDFデータは好きにしてもいいよということで、PDFからテキストデータを抽出してそれを使用して組み直す……ということらしいのですが、PDFから抽出したテキストというのは入力し直さなくてましというだけで(※1)、それをそのまま使用して組むというのは、ほぼ不可能なのであります(※2)。

※1 正直なところ、文字を入力をし直さなくていいというだけでも大助かりなのですが、抽出の際に文字が化けたりするのでデータを使っているんだから校正をしなくてもいいということにはならないのであります。
※2 PDFにする前の元データの組み方やテキストの抽出方法にもよりますが、抽出されたテキストというのはかなりひどい状態になっているのであります(特に表はひどい)。

なもんで、WindowsInDesignの操作をするのはあまり気乗りしないなあと思っていたら、なぜかWindowsマシンでテキスト成形をする羽目に。


 「うーん、まあこれはこれでいいか。ていうか、ちゃんとWindowsの操作を覚えておくんだった……」


とちょっとずつ操作を思いだしながら、化けている文字を打ち直したり、文字をタブで飛ばしたりしているうちに、気がついたら定時を過ぎていたのであります。

というか、この現場は事前に「24日まで校正出しをしなくてはならないので最悪徹夜になるかも」といわれていたので、「まあ、まだはじまったばかりだな」などと思っていたら、予期せず「もうあがっていいですよ」といわれ、「えぇ? もういいんですか?」と答えたら、「いやあ、もう目処がついたから大丈夫」といわれ、「そうですか。わかりました」とタイムシートにサインをもらって会社をあとにしたのであります。

校正出しが間に合わなければ最悪ぎりぎりまで仕事をして、そのまま現在の派遣先に出社する……なんてことを想定していたのでありますが、気合いを入れて臨んだのにすっかり拍子抜けであります。


 「……まあ、明日も仕事あるし、これはこれでいいか」


と思い直し、さっさか帰途に着いたのでありました。