キャンプ1.5日目
17時にレッスンが終わってお風呂に入り、18時から食事をしながら生ビールをたくさんに日本酒750ml×1本、焼酎2本を飲み干しつつも、なんでもなかったかのように20時にお開きとあいなったのであります。
で、コーチが
「みなさん、21時30分から宴会を催しますのでコーチ部屋にお集まりください」
というアナウンスをしたところ、
「えー、それじゃ遅いよ! 20時30分でいいよ!」
とご夫婦で参加されたK夫妻の奥さまが声をはりあげると、みなさん「うん、うん」といった感じでうなづいています。
「いや、あのいろいろと準備しないといけないんで……」
「じゃあ、20時30分でよろしく! がはははは」
と勝手にお開きにして、なにかいいたそうなコーチを尻目に部屋へと意気揚々と引きあげていったのであります。
「……じゃあ、totsugeki君とりあえず宴会の準備しよっか?」
「へーい」
てなわけで20時30分から宴会がはじまったのでありますが、もうみなさん男も女も大騒ぎで、23時ごろに同じ階の部屋に宿泊をしているのであろう男性客から「うるさいから静かにしろ!」という苦情をねじこまれたものの、
「俺たちはキャンプに来てるんだからうるさいのは当たり前だろう!!」
とこのテンションでは静かにするはずはないなというのはわかっていたものの、なかば逆ギレ気味に部屋を閉め切って(つうか、部屋のドアを開けたまま大騒ぎをしていたのです)、みなさんさきほどより大きな声で話をしはじめたのであります。
で、夜中の1時ごろになってやっとこ「そろそろお開きにしよう」ということで女性陣が部屋へと帰っていたのですが、すぐに「部屋の鍵がない!!」とみんなでキイキイいいながら戻ってきて「誰が最後に部屋に入った?」、「私じゃない!」、「私でもない!」、「私だって!」と廊下で大騒ぎをしていたのでありますが、大捜索の結果、やはり鍵はみつからず、
「仕方ないからこの部屋(コーチ部屋)で寝よう」
とKコーチとNコーチと私の男3人のコーチ部屋に、鍵がないために部屋に入ることができない女性4人の計7人が眠るべく女性陣が率先して布団をひきはじめたのであります。そして私はその光景を横目にみながらフロントに電話をかけたりと抵抗をしていたのですが、最後の頼みの綱である電話もつながらず、
「ま、鍵がないんじゃしょうがないですね」
と抵抗するのをあきらめたところ、廊下から
「部屋の鍵あいたよー」
という声が聞こえたと思ったら、すでに眠る体勢に入っていた(と思われた)女性陣がものすごい早さで部屋へと戻って行ったのであります。そしてすでに横になって眠る体勢だったKコーチと急激に誰もいなくなった部屋で顔をみあわせてしばし唖然としていたのですが、
「……なんかいろいろありますね」
「そうだね。……じゃあ、飲み直そっか」
「……そうですね」
とKコーチとNコーチと私の3人で朝の5時まで酒を飲み続けたのであります。