バックハンドを両手打ちに

変えようとしているのであります。

いままでは、「両手打ちも悪くないけど、変えるの大変だし、別にいまさら変える必要もないしなあ」と特にこだわりがあったわけではありませんが、ずーっと片手打ちで通していたのであります。

しかし練習ならいざ知らず、試合となると「あ、こいつバックハンドのほうが弱いな」と思われると、とことん狙われてしまいます。

私自身は別にバックハンドがそんなに苦手とは思ってはいないのですが、やはりフォアハンドに比べると弱いうえに攻撃できるボールが打ちづらい。

なもんで、「あ、おいらバック狙われてる」というのを意識してしまうと、それだけでなんでもないボールをミスをしてしまうのです。

で、サーブからボレーまですべてバックハンドに集められ、相手の思惑どおりに崩されてしまい、バックハンドが崩れると今度はフォアハンドも崩れてきて自滅する……というパターンにはまってしまうのであります。

　「うーむ、おいら試合に出てなかったからいままではへっぽこシングルハンドでもよかったけど、このままじゃいかんなあ……」

ともう一個上のレベルにあがるためにバックハンドをダブルハンドにすることを思い立ったのです。

それにリターンをするにしても、ポーチに出るにしてもバックハンドが強いに越したことはありません。

なので、「すぐやる　必ずやる　できるまでやる」の精神で試合（セントラルカップ）が間近だというのにいきなりフォームの改造をはじめたのでありますが、ひとつだけ気になることがあります。

それはO道さんとペア練をしていると、私はもちろん自己流で覚えたてのへっぽこダブルハンドでリターンを打つわけですが、私がダブルハンドでものすごいミスをしても、はたまたいいショットを打ってもO道さんがまったくのノーリアクションなのです。

　「“やっぱり試合前にフォーム変えてんじゃねえよ”っていう、無言の抗議なのかなあ……」

なんて勘ぐってみたりするわけですが、基本的にO道さんは私がチャンスボールをミスしようが、ダブルフォールトをしようが「ドンマイ」ですんでしまうので、私が思うにたぶん相手のサーブをダブルハンドでリターンしているのをみていないだけだと思うのです。

というのも、私がリターンのときはO道さんは前衛のポジションにいますし、おまけに私たちがペアで練習をしているときは必ず一緒のコートサイドにいるので、私がバックハンドを両手で打っているのをみていないという可能性は十分ありうるわけです。

ですが、ペアを組んでいるからといって「わざわざボクのダブルハンドどうですか？」と聞くのも気持ちが悪い。

まあ、真相は知らないほうがお互いのため……なのかもしれません。