肉やめました


といっても、別に菜食になったわけではなく、積極的に肉を摂取するのをやめただけですが。

つうか、休日ともなると朝からなにも食べずに12時から18時までめいっぱいテニスをするわけで、「ああ、なんかうまいものが食べたいなあ」なんて思いながらスーパーに買いものに行くと、総菜のトンカツやメンチカツがやたらとおいしそうにみえるのであります。

で、いままでは腹が減ったという欲望のままにそれらを購入し、急いで自宅に帰ってそのトンカツやメンチカツをつまみにビールで乾杯する……というのが常でした。

しかし、ここのところけっこうテニスをしているわりに体重が減らないという事実を受け、「総菜とか揚げ物ばかりの食生活ではいかん」と食生活の改善を思いたったのであります。

ですが、運動のあとにタンパク質を摂取したくなるのはごく自然な欲求です。

なもんで、まずは良質なタンパク質を摂取しようということで肉(特に総菜などの揚げ物)を自分で買って食べるのは一切やめ、タンパク質の補給には豆腐と魚(刺身)をメインにし、どうしても肉が食べたくなったらカロリーの少ない鶏肉(焼き鳥)のみ食べてもOKということにしました。

すると当初はテニスをしていても力が出ず、なんだか疲れやすいうえになかなか疲労が回復しないような気がしましたが、慣れてしまうと体が軽くなり、生まれてからこのかた細くなるはずがない思っていた足まわりが見違えるように細くなりました。

おまけにいままで大好きだった総菜や揚げ物などのジャンクフードを食べなくなったおかげで、心持ち顔の輪郭がすっきりしたような気がします。

とはいっても、外に酒を飲みに行けばどうしても肉や揚げ物が多くなってしまいますが、ふだんも低カロリー高タンパクの食事にしているせいか、昔は大好きだった揚げ物も体があまり受け付けなくなってきました。

でも、この低カロリー高タンパクの食事にもひとつだけ欠点があって、それは近所の魚屋でうまい刺身が手に入るのでそこで刺身を購入するのですが、うまい刺身を食べているとどうしても日本酒が飲みたくなってしまうのです。

それでも最初は駅前のサミットで売っていた紙パックの純米酒でがまんしていたのですが、だんだんと物足りなくなり、つい先日とうとう我慢できなくなって駅前の酒屋に行って十何年ぶりに一升瓶で日本酒を購入してしまいました。


 「うまい刺身にうまい酒……ああ、日本人に生まれてよかった」


しかし、肉を食べなくなっても日本酒をがぶがぶ飲んでいてはカロリーはプラスマイナスゼロなのかもしれませんが、体質が改善されればまずは御の字です。