本日は世田谷団体戦のB大会(続々々)


2008年5月13日のエントリー(「[テニス]本日は世田谷団体戦のB大会(続々)」)の続き。


 「いやあ、やりましたね!」

 「totsugekiさんのサーブ&ボレーも磨きがかかって、これでまたひと皮むけましたね!」

 「ナイスゲーム!」

 「いやあ、ありがとうございます。調子がよかったのはたまたまですけど、今日は勝てて本当によかった」

 「よし、じゃあ次はD2ですね」

 「そうですね、この勢いでお願いします」

 「わっかりました!」

 「じゃあ、行きましょう」


と勝利の感慨にひたる間もなく、D2のK谷、T島ペアの試合がはじまったのであります。

んが、相手のペアのレベルが一枚上で、あれよあれよという間にゲームを取られ……というより、たしかに相手のペアのほうが上手なのですが、K谷さんがあまりにもびびりすぎて、打たなくてはならないところでチャンスボールをつないでしまい、そのボールを決められてしまうという悪循環で、いい形はつくるものの決めきれず3ー6で敗戦。


 「……すいませーん」

 「いや、これはしょうがないです。相手のほうが一枚上手でしたし」

 「……いや、しょうがなくはないですよ。K谷さんがびびりすぎ」

 「えー!? そんなことないですよ!?」

 「んまあ、たしかに決めなきゃいけないボールつないでましたからね」

 「いや、あれは……」

 「それにストロークも置きにいってるし」

 「いや、あれはその……」

 「うーん、たしかに相手のほうが強かったとはいえ、課題の残るゲームでしたね」

 「そうですね、特にK谷さんのほうに課題が残りましたね」

 「えー? そんなー!? こんなに一生懸命やったのに……」

 「さあ、じゃあ気持ちを切り替えてD3お願いします」

 「はい、わかりました」


私たちが1回戦を勝ち抜けるかどうかは、D3のK保、M保ペアへと託されたのであります。

ですが、K保、M保ペアを「いつもどおり、気楽にいきましょう」とコートへと送りだしたものの、ぶっちゃけ私自身は「自分は目標だった大会での1勝もできたし、ここで勝っても負けてもどっちでもいいや」と思っていたのであります。

そしてそんな私の気持ちを知ってか知らずか、K保さん、M保さんとも動きが固く、2ゲームを連取されてしまいました。


 「M保さん、動きが固いっすよ。リラックス、リラックス」

 「はい」

 「もうここまできたら開き直っていっちゃえ!」

 「はい」

 「K保さん、いつもどおりに落ち着いていきましょう」

 「はい」


とコートチェンジの際にみな勝手なことを口にしていますが、当の本人たちの耳に入っていっているようにはみえません。

なもんでコートチェンジして、2人がコートに戻ってちょっと落ち着いてから、


 「2人とも足が動いてないですよ。足を動かしていきましょう!」


と大きな声で檄をとばしたのであります。

するとそれが利いたのかはわかりませんが、2人ともだんだんと動きがよくなり、K保さんのサービスをキープすると、そのまま怒濤の勢いで6ゲームを連取して6-2で勝利。

急造で、ペア練習もさほどしていないペアが私たちのチームに初の1回戦突破の栄誉をもたらしたのであります。


 「すごい、すごい」

 「ナイスゲームでした」

 「さすがですね」

 「0-2から6ゲーム連取ですよ、やりますねー」

 「いやあ、やりました」


正直なところ、「勝ってうれしい」という反面、「今度は2回戦……まだ続くのか」と複雑な心境でいたのでした。