本日は世田谷団体戦のB大会(続々)
2008年5月12日のエントリー(「[テニス]本日は世田谷団体戦のB大会(続)」)の続き。
雨のなか、私たちのチーム名がコールされたのであります。
「さあ、初戦大事ですからお願いしますよ!」
「え? D1はtotsugekiさんとO道さんでしょ!?」
「あれ? そういわれりゃそうでした」
じゃんけんなんかで順番を決めたものですから、自分の出番をすっかり忘れてしまっていたのであります。
そして小雨が降るなか、O道さんのサービスからゲームが始まったのでありました。
前回のA大会のときにはもともと参加チームも多く、おまけに晴天に恵まれたためにギャラリーもたくさんいたのですが、今回は雨天のなかでの試合ということでギャラリーもほとんどおらず、しかも雨。
なので、ある意味開き直って試合に臨んだせいか、前回のように試合前から相手チームに飲まれることもなく、まったく緊張せずにすんなりとゲームに集中することができたのであります。
とはいえ、初戦ということもあり、私たちも相手もお互いに調子があがらず第1ゲームはなんともしまらない内容のゲームでしたが、O道さんのサービスをなんとかキープし、キープしたことで意気あがる私たちは、相手のサービスゲームを相手のミスにも助けられ、いきなりブレイクし2ー0。
そして私のサービスゲーム。「今日は雨で地面が濡れていて滑るからスライスでいこう」と決めていたとおり、スライスサーブで相手のリターンミスを引き出し、なんとかリターンされたボールもO道さんのすばらしいポーチでポイントを重ね、あっけなくキープで3ー0。
動いたことで体もあったまり、だんだんとリズムがよくなってきた私たちは、コートチェンジのときには「(このままラブゲームでいけるかも)」なんて妄想がちらりと脳裏をかすめていたのであります。
しかし、大会や試合で1勝もしたことがないペアの弱さか、相手のサービスを簡単にキープされゲームカウント3ー1。
「まだまだ、こっからです」と気合いを入れ直してO道さんのサービスゲームに臨んだものの、急にサーブが入らなくなってしまい、ダブルフォールト連発であっさりとブレイクを許し、ゲームカウント3ー2に。
コートチェンジの際に、
「いやあ、申しわけない」
「ドンマイ、ドンマイ。次、ブレイクしましょう」
なんて会話を交わしたのですが、なにやらものすごく追い上げられてきた感は否めません。
ですが、よくよく考えてみるとカウントの上ではまだリードしているので、「追われている」なんて感じるのは余裕がない証拠なのですが、ダブルスを組んだデビュー戦が世田谷の団体戦で、しかもお互いに大会や試合での優勝を経験したことがないペアなんていうのはこんなものなのかもしれません。
そしてさきほどまでの調子のよさはどこへやら、なにやら不穏な空気のなか相手のサービスゲームがはじまったのですが、第2ゲーム同様あいかわらず相手のサーブが入れてけサーブだったにもかかわらず、非常に競ったうえでこれをなんとかブレイクし4ー2。
「よしよし、リードリード」
とまたもや勢いを盛り返してきた私たちは、私のサービスゲームをO道さんのものすごいポーチであっという間にキープし、これで5ー2。
「さあ、こうなったらどんどんいきましょう!」
と相手のサービスゲームを強気で攻めたものの、勢いが空回りしてあっさりとキープされてしまい、ゲームカウント5ー3。
と、このゲームあたりからだんだんとボールがO道さんのほうに集まってきており、私もO道さんが狙われているということに気がついてはいたのですが、いうと意識するかもしれないと思い、あえていわなかったのであります。
そしてO道さんのサービスゲーム。「さあ、ここで決めちゃいましょう」と声をかけたものの、やはりサーブが入らず、しかもサーブが入ってもO道さんのほうにボールを集められてしまい、なんでもないボールなのにリターンをミスをするという悪い流れの繰り返しであっけなくブレイクされ5ー4。
私自身は調子がよかったので負けるイメージはまったくありませんでしたが、狙われているのを知ってか知らずかO道さんの動きがだんだんとにぶくなってきたので、
「このままじゃまずい。もしこのゲームを取られても次は自分のサーブだからキープする自信はあるけど、5ー5で競っちゃうとどっちが勝ってもおかしくないし、O道さんもちょっと疲れてきたみたいだからここで終わらせないと」
と、このゲームはリターンダッシュして相手サーバーにプレッシャーをかけようと意識していたのであります。
そして相手のサービスで第11ゲームがはじまったのですが、あいかわらずの入れてけサーブで、しかもいままでのゲームはすべてこちらがブレイクしているので、まったくプレッシャーがありません。
なもんで、いままで一回もやらなかったリターンダッシュをボールをしっかりと打ってしかけたところ、かなり動揺したらしく、そんなに難しいコースでもなかったのにボールをネットにかけてしまいました。
「これはいける(ニヤリ)」
とO道さんのリターンのときもわざと大きな足音を立ててネットに向かってダッシュし、プレッシャーをかけると今度は大オーバー。
「……こんなことなら最初からやっておけばよかった」
と思いつつ、オーバーな動きを繰り返し、最後はネットに出ないとみせかけてちょっと遅れてリターンダッシュし、センターにあがったボールをバックハンドボレーでアレーに叩いてサービスをブレイクしてゲームセット。
「いやあ、ありがとうございました」
「いやいや、こちらこそ」
とO道さんと清々しい気持ちでがっちりと握手を交わし、私たちがペアを組んでから、大会での初の1勝を飾ったのでありました。