本日はテニス日和
のよい天気だったのであります。
で、まずは最初は二子玉川園スポーツセンターなので、ちょっと早めに自宅を出ていつものようにゆうぽうとレクセンターに寄ってコートの空きを確認していたのですが、ふだんなら見知った顔を必ずみかけるのに今日にかぎって誰もみかけません。
「あれ? もうスクールのはじまる時間なのにおかしいな……?」
といぶかしんでいたら、急に今日はスクールが休みなのを思いだしました。
「あ、今日はスクール休みって自分でblogに書いたじゃん」
習慣というのはすごいもので、「土日のこの時間はスクールだ」というのが体に刷り込まれてしまっているので、事前に休みだとわかっていても実際に行ってみるまで事実として認識できないのであります。
「ま、いずれにしても土曜日は行かないからいいんだけどさ」
などとひとりごとをいいながら駐輪場へ向かうと、見覚えのある後ろ姿が視界に入ってきたのであります。
「あれ? K谷さん?」
「あ、totsugekiさん!」
K谷さんはスクールの同じクラスで、世田谷の団体戦のメンバーでもあり、先週のテニスパーク湘南での試合に一緒に参加したほどの仲なのであります。
「なにやってんですか?」
「いやー、今日休みだって知らなくって来ちゃったんですよ」
「あらら、K谷さんてここまで来るのに自転車で40分かけてきてるんでしょ?」
「そうなんですよ、コート行ったら誰も来ないからおかしいなと思ったら、今日スクール休みだったんですよね」
「……あー、そうですか」
「あれ? でもtotsugekiさんはこんなところでなにしてるんですか?」
「……えーと、散歩です」
「ウソだあ」
「いや、本当にただのパトロールです」
「……そうですか。いやー、これからどうしようかなあ」
「……んー、じゃあ一緒に行きますか?」
「え? これからテニスに行かれるんですか?」
「ええ、12時から16時まであるんですけど、ただボクもS木さんに誘われて行ってるビジターなんで、ボクの判断で勝手にメンバー増やせないんですよ」
「え? S木さんならさっきそこで会ってあいさつしましたよ」
「あ、そうですか。でも、今日は遠いところから40分もかけて来たのにスクールが休みだったっていえばダメとはいわれないと思いますよ」
「そうですか!?」
「まあ、事情を説明すればダメとはいわれないと思うので、とにかく行きましょう」
「ありがとうございます」
とテニスコート脇で咲いている満開の桜を横目にながめつつ、健保へと向かったのでありました。