ただいま仕事帰りに新宿のウィルコムストアに(続き)


昨日のエントリー「*[ウィルコム]ただいま仕事帰りに新宿のウィルコムストアに」(d:id:totsugeki:20071022)の続き。

仕事帰りに新宿のウィルコムストアに飛び込んだものの、30人以上の人が憮然とした表情で自分の番号が呼ばれるのをただひたすら待っていたのでありますが、そんななかストアに一番最後に入店したのにものの15分もしないうちに番号を呼ばれた私。長いこと待っているであろう人たちから向けられる視線が痛い。


 「はーい、はーい」

 「7番カウンターにどうぞ」

 「はい、すいません」

 「本日はどうされましたか?」

 「はあ、実はこのesのW-ZERO3メールがクラッシュしちゃいまして」

 「はい」

 「メールの送受信ができないんですよ。で、SIMをこっち(初代W-ZERO3)にさしかえて使ってるんですけど、もし直るのなら直してもらいたいんですけど……」

 「わかりました。ちょっとよろしいですか?」

 「はい、どうぞ(とesと初代を渡す)」

 「(慣れた手つきで初代のSIMを外し、esにさしかえるお姉さん)ただいまオンラインサインアップを行っておりますので少々お待ちください」

 「……でも、W-ZERO3メールだけ壊れるとかっていうことはよくあるんですか?」

 「そうですね、よくあるとはいいきれませんが、なくはないですね」

 「じゃあ、W-ZERO3メールだけ復旧するとかいうのは可能なんですか?」

 「アプリケーションを単独で復旧させるということはできませんので、その場合には端末をフルリセットしていただいて、その状態でW-ZERO3メールが使えるかを試していただくという形になります」

 「ってことは、完全フォーマットしても直らない場合があるってことですね。……じゃあ、それで直らなかったらどうなるんですか?」

 「その場合にはこちらでお預りして修理という形になります」

 「でも、W-ZERO3メールってアプリケーションですよね? 修理っていったいなにをするんですか?」

 「そうですね、その場合には端末の機械的なエラーが考えられますので、内部の回線や配線の修理といった形になると思います」

 「……そうですか」

 「ちなみにリセットは試されましたか?」

 「はい、やったんですけどダメでした」

 「リセットしてみてもよろしいですか?」

 「どうぞ」

 (これまた慣れた手付きで裏蓋を外し、スタイラスでリセットボタンを押しこむお姉さん)

 「メールがクラッシュしててもメールを受け取れることは受け取れるんですけど、まったく読めないし、送れないんですよねー」

 「……(一心不乱に画面をタップしつ続けるお姉さん)」

 「……」

 「やっぱりダメですね」

 「そうですか。じゃあ、こっち(es)の住所録(連絡先)をこっち(初代)に移してもらえると助かるんですけど……」

 「はい、それは可能です」

 「じゃあ、お願いします」

 「はい、かしこまりました」

 「……」

 「……」

 「あのー、住所録移すのって時間かかります?」

 「いえ、そんなに時間はかかりませんよ」

 「……」

 「……はい、終わりました」

 「……ええ!? 特になにかしているようにはみえなかったんですけど……?」

 「はい、SIMに連絡先を書き込んで移しただけですから」

 「えー!? そんなことできるんですか!?」

 「はい」

 「それって普通なんですか?」

 「は?」

 「説明書とかに書いてあります?」

 「はい、書いてあります」

 「……ああ、なるほどねー。さっき、受付にいた方に“esからW-ZERO3に住所録は移せますか?”って聞いたら、“移せます”っていわれたのはそういうことだったんですね」

 「はい、そうです」

 「ボクはてっきりなにか特殊な機械を使うものだとばかり思っていたのですけど納得です。ということは、esの住所録をSIMに書き込んでそれを初代W-ZERO3に移すってことですね?」

 「はい、そうです。初代W-ZERO3では連絡先の読み込みしかできませんが、esでは書き込みと読み込みができるようになっておりますので、こちら(es)からこちら(初代W-ZERO3)への連絡先の移動は可能となっております」

 「ちなみにやり方っていうのはどうやるんですか?」

 「はい、まずは“設定”から……」


と、SIMUカードへの連絡先の書き込み方と読み込み方を聞いたのでありますが、やり方を聞いてしまえばなんてことはありません(というか、説明書にもちゃんと書いてあるし)。


 「ちなみにSIMに書き込んだデータってやっぱり壊れたりするんですか?」

 「はい、やはり精密機器なものですから……」

 「そうですか。でも、今日は勉強になりました。どうもありがとうございました」

 「出口が閉まっておりますのであちらの出口をお使いください」

 「はーい、ありがとうございまーす」


とごきげんでウィルコムプラザを後にしたのでありました。


注 新宿にあるのは「ウィルコムストア」ではなく、「ウィルコムプラザ」だということにいま気がついたのですが、エントリーのタイトル名に入ってしまっているのでそのままいきます。