[テニス]調布緑ヶ丘テニスコートでの第二ラウンドはきゅうきょ大学生を交えてダブルス(続き)
2007年8月25日のエントリー(d:id:totsugeki:20070825)の続き。
「え? 東大なの?」
「はい」
「あっちの男の子もみんな?」
「はい」
「あーそう。……いいねぇ頭もよくてテニスもうまくて」
「いえ、自分なんかまだまだです」
「え? ということはもっとうまい人がいるの?」
「はい。部長とか副部長とか……」
「あら、そう。……世の中って広いのね」
なんて会話をしつつ、4ゲーム先取1デュースのゲームが終わるたびに若者は練習に戻り、入れ替わりでかわりの若者がゲームに混ざってくれます。
で、ストロークが抜群にうまい若者から、ボレーがめちゃくちゃうまい若者、はたまたプロのテニスコーチ並みにうまい若者らとかわりばんこにゲームを楽しんでいたわけですが、ゲームが終わるとすぐに代わりの若者が来てしまうために休憩がとることができず、おっさんはだいぶバテてきたのであります。
しかし、若者がやる気まんまんでやってくるのと、こちらから声をかけた手前、「ちょっと休ませてくれ」ともいえず、ぶっつづけで1時間20分ほどやり続けたのですがさすがに疲れてしまったので、ゲームが終わったときにすかさず「悪いんだけど2人借りれないか聞いてきてくれない」と頼んでみたのですが、あえなく却下。
「いやあ向こうは練習中ですからしょうがないですよ」
「そりゃそうなんだけど俺、疲れちゃったよ。というか一服したい」
「でも、主導権は完全に向こうに握られてますからねぇ……」
「さすが東大。やっぱり頭いいよなあ」
「……そんなこといって場合じゃないですよ。ほらもう次の人が来ちゃうから……。わかりました。じゃあ、ちょっと休ませてくれっていってきますね」
「うん、そうして。じゃあいまから10分休憩ね」
「えー? 10分? 長すぎでしょ」
「いいじゃん、いうだけいってみて。というか、俺もうタバコ吸わないとダメ」
「ちょっとU田さんどこ行くんですか!? ったく、しょうがないなあ。……あの、すいませーん、ちょっとおっさんたち疲れたちゃったんで休憩もらいたいんですけどー」
「あー、はい」
「じゃあいま5時20分なんで、5時25分まで休憩いいですか?」
「はい、わかりました」
「U田さーん、25分まで休憩もらってきましたよ」
「あ、そう。俺はタバコが1本吸えればもうなんでもいいよ」
「いやー、でもみんなやっぱりうまいっすよね」
「そうだね。みんなストロークはいいよね。でも、3番目にきたコはめちゃくちゃうまかったよ」
「あれはプロのコーチ並みですよ」
「たぶんスクールのコーチと同じくらいうまいよ」
「そうかもしれませんね。でも、こういうのも楽しいですよね」
「ああ、あのおっさん来なくて本当によかったよ」
「まったくですね。……なんていってる間にもう来ましたよ」
「まだ25分になってないよね?」
「若者はエネルギーがありあまってるんですよ」
「……しょうがない。行くか」
で、そのあとゲームを2回やったのですが、おっさん3人は昼間の疲れと休憩もとらずにやり続けたこともあって、すっかりバテバテになってしまっていたのであります。
なもんで足がまったく動かなくなり、打つボール打つボールすべてが大オーバーでまったくボールが入りません。
でも、幸か不幸か派遣されてきた若者も初心者らしく、おっさん3人と同様にイージーなミスを繰り返し、最初はすごく締まっていたものの、最後はグダグダなままゲームは終わってしまったのでありますが、最後はゲームが終わってもお礼をいう元気もないくらいヘトヘトになってしまっていたのでありました。
「……ありあとやした」
「……俺、もうダメ」
「……タバコ」