[仕事]blogを書いている暇もないくらい作業に追われる


いやあ〜、昨日はひどく楽だったなあ。

な〜んて思いながら出社してきたら、昨日と同じようにT葉さんの机が空席である。

「あらあら、風邪でもこじらせてしまいましたか?」などと暗い喜びにひたっていたのだが、ふとなんの気なしにホワイトボードをみやると「忌引き休み」となっていた。どうやら親戚のどなかたが亡くなったらしい。

しかし、課長からもT橋さんからもT葉さんがなぜ休んでいるのか、というよりもそもそもT葉さんが休みだということ自体なんの説明もなかったので、「昨日の病欠のときは私たちにも休むっていったのに今日はなんか妙だな」と思いつつ、それ以上の詮索はしなかった。

で、本日の作業は前日の遅い時間に入稿があったので、それの作成にとりかかったのだが、いかんせん派遣社員への指示も徹底していて卒がないうえに自分自身の作業速度も異様に速いT葉さんがいないものだから、T橋さんが彼女にかわって私たちに指示を出すものの、いまいち要領を得ない。

そのうえ私たちも慣れない作業の連続で、わからないことがあると逐一T橋さんに確認をせねばならず、作成には異様に時間がかかっており、いつ終わるとも知れぬ作業を続けていたのであった。

まあ、私個人としては残業ができるのはとてもうれしいのだが、課長に「今日は何時まで仕事できる?」と聞かれたので、「今日は特に用事はないですけど……」と答えると「じゃあ、終電は何時?」と聞かれ、「ええと、たぶん12時過ぎくらいだと思いますけど……」と答えると、なにやら残念そうに「そうか、そんなもんか……」とぽそりと独り言をいいながら向こうへと歩き去っていったのである。

私はその後ろ姿を見送りながら、


 「おいおい、派遣社員なのに徹夜でやれってか!?」


と突っ込みたい気持ちでいっぱいだったのだが、そんな余裕もないほど作業に追われていたのであえて黙っていた。

そして23時を過ぎたところで、T橋さんに「今日はもう遅いのでこのへんで……」といわれたので、「大丈夫なんですか?」と訪ねると、「……明日までになんとかします」と悲痛な面持ちで画面から目を離さずにぼそりといわれ、「明日ってもう1時間しかありませんけど……」といいたいのをこらえ、平日だというのに妙ににぎわっている池袋西口繁華街を通り抜けて帰宅の途についたのでありました。