[仕事]鬼の居ぬ間の……もとい鬼の霍乱


本日は時短だったのである。

なもんで13時に出社すると、いつも仁王のごとく存在感を放っているT葉さんの席が空席なのに気がついた。

どうしたのかな? と不審に思っていると、T橋さんが「今日はT葉さんが病欠なのでちょっとバタバタすると思いますけどよろしくお願いします」と声をかけてきたので、それを聞いた私は笑顔で「いえいえ、どうぞどうぞ、お構いなく」と答え、「今日はのんびりできますなあ……」などと心の中ではすでにリラックスモードに突入していたのであった。

そして自分でいっていたとおり、あからさまにバタバタしているT橋さんから「16時に入稿の予定があるのでそれまで待機していてください」といわれ、「……いま13時なんですけど」と思いながらも、心も体もリラックス状態でひたすらぼけーっと待機していたら、今度は「入稿が遅れてしまいましたので、この作業は明日やってもらいます。なので、本日はもうけっこうです」といわれ、「なにがけっこうなんだ?」と思いつつ、就業してから8時間も満たずに本日の業務は終了。

つうか、実際に作業をした時間なんて1時間にも満たないじゃないか? そんなんで平気なのか? などと思いつつも、せめて1日に最低8時間は就業させてほしいよなあ……などと思いながら、そそくさと会社を後にしたのでありました。