[就職活動]そして面接へ(アプローチ編)


本日は7月3日(月)にエントリーした3社のうちの第1社目の面接である.

実をいうと,この会社(印刷所)はエントリーをしたすぐその日に返信があり,(メールでの)対応もすばやく丁寧だったのでとても印象がよいのだが,なにを隠そうこの会社,前に勤めていた会社から徒歩3分のところにあるのである.

そして私は毎日この会社の前を通って通勤していたのだが,前を通るたびに「この中ではどういう仕事をしているのかな……」などと思っていたのだが,まさかそんな会社の面接を受けることになろうとはこの業界というのは広いようで狭いというか,悪いことはできないというか…….

で,蒸し暑いなか,いそいそとスーツに着替え,いざ面接に.

まあ,勝手知ったる場所なので迷うこともなく,気がつくと面接の時間より20分も前に着いてしまい,どうしたものかと思っていたら,向こうからおっさんが版下らしきものを手に持って,それを食い入るように凝視しながらこちらに歩いてくる.

「ん? なにやら見覚えのあるおっさんだな……」と思ったら,前の会社の専務だった.

そして専務が手に持った版下を縦にしたり,横にしたりしながら一心不乱に眺めているのをみて,「あいかわらず,あんな仕事ばっかりしてんのか」と思う前に,いまの自分の状態を説明するのがとてもめんどうくさかったので,相手に気づかれる前にすばやく横道に入ったのだが,そうしたら前の会社の営業部がある道に出てしまった.

すると,営業部の前で遠目には若造りだけれどもなぜか仁王立ちでタバコを吸っているおばさんと目があったのである.

「ん? なにやら見覚えのあるおばさんだな……」と思ったら,ドブチョーだった.

「……あいかわらず,タバコばっかり吸ってんのか」と思いつつ,なぜかは知らないが向こうがこちらを凝視しているので,すばやく立ち去ろうとすると,今度は立ち去ろうとした方向からO澤さんがこちらに向かって(というか,営業部のほうに向かって)歩いてくるのが目に入った.

「ああ,なんなんだよ.ここは!!」と舌打ちをしつつ,O澤さんから隠れる必要はなかったにもかかわらず,条件反射で専務,ドブチョー,O澤さんのいない道,つまり自分にはまったく用のない方角へとすばやく方向転換し,そそくさとその場を立ち去ったのであった.

「まったく,なんなんだ……? なんであの人たちはあんなにウロウロしているのだ?」などと一人ごちつつ,人目を避けながら時間をつぶしたあと,やっとの思いで面接を受ける会社の受付にたどり着いたのでありました…….