[バイト]バイト24日目


なもんで,本日もバイトが終わって自宅に帰ってきてからそそくさとご飯を食べてスクールに行き,へとへとになって帰って来て,ビールなんぞ飲みつつ,ご飯を食べてから一眠りし,それからバイト.

う〜む,元気だ.過剰なまでに元気である.

しかし,いくら元気だからってそんなことを繰り返していると,そのうちにまたもや原因不明の体調不良に襲われるかもしれないので,あまり無理はせんとこうと思ったりもするわけだが,それにしてもヒマ.とてつもなくヒマなんである.

というのも,私がバイトに行っている某系列大手スーパーは全部で6フロアあるのだが,24時間営業なのは地下の食品売場だけで,ほかのフロアは10時〜23時までの営業なのである.

しかし,そのなかで唯一,1階の衣料品・雑貨売り場が10時〜25時という中途半端な時間での営業なのである.

で,商品を販売しているということは,当然レジを打つ人間がいなければならないということであり,なぜかは知らないが私がバイトに行くとほぼ必ずそこのレジに入ることになるのである.

とはいえ,そんな夜中に靴や財布やハンカチを買いに来る人というのはほとんどいないので,たいてい2〜3人くらいしか客は来ないのである.しかも1階の売場の品出しやレイアウトなどというのは私たちは完全にノータッチなので,そこでやる作業といったら私がいるレジの前を誰かが通るたびに


 「いらっしゃいませ」

 「ありがとうございました」


と,まるで機械のように繰り返すだけなのだ.

これではまるで修行である.

ちなみに私たちのメインの作業場である地下の食品売場というのは,入るレジにもよるが23時〜25時までの間に買い物客が100人も200人も来たりするので,そういう意味でいえばこの1階のレジというのはとてつもなく楽なポジションではある.

だが,とてつもなく楽なポジションなのだけれども,そのぶんとてつもなくヒマなので,みんなあまりそこのレジには入りたがらないようで,私も別に「ぜひ,そこのレジをやらせてください」といったわけではなく,どうやらマネージャが「あそこのレジは客も来ないし,楽だからいいだろう?」といったような感じで,私に気を遣って(?)そこのレジに優先的に入れてくれているらしいのだが,それが気遣いなのかどうかはやや疑問が残るところではある.

とはいうものの,「そこのレジに入れ」といわれたら入らないわけにもいかないので,


 「忙しすぎるのも問題だけど,ヒマすぎるのも問題だな」


などと思いつつ,のこのこと修行に行くわけである.

つうか,私も最初は「誰も来ないんだから本を読むなり,携帯でメールを打つなり,webをみるなり楽勝じゃん」と思っていたのだが,一番最初にそこのレジに入る際にマネージャに


 「あ,totsugeki君.あそこのレジ,監視カメラでばっちり見張られているから気をつけてね」


と釘をさされ,


 「え? マジデスカ?」


とほかのクルーに本当かどうかを尋ねたのである.そうしたら,


 「あ,ホントですよ.前にいた人なんですけど,携帯で電話しているのをカメラで取られてそれをプリントアウトされて張り出されてました」


と,あっさりと肯定されてしまった.う〜む,敵もなかなかやりますな.

しかし,そんなことにめげる私ではない.

闘いはいま始まったばかりなのである.