[仕事]バイト25日目


さて本日も本日とて,とても楽だけども,とてつもなくヒマな1階・服飾雑貨売場のレジに入っているわけだが,本日はとてつもなく暑い.

どうやらこのフロアは23時を過ぎると冷房が切られてしまうらしいということにいまさらながらに気がついたのだが,とてつもなくヒマなうえにこんなに暑いのではほとんど拷問である.

どおりでみんなこのレジに入りたがらないわけだ,と一人ごちつつ,あいもかわらず「いらっしゃいませ」,「ありがとうございました」とまるで呪文のように繰り返しているのだが,それもだいぶ飽きてきた.

かといって書籍などを持ち込むのも監視カメラの手前うかつにできない.しかし,携帯電話がダメでも書き物くらいは平気だろうと考え,まずはこの時間を利用してblogの原稿でも書こうと,さっきからボールペンを片手にメモ用紙とにらめっこをしているのだが,なかなか筆が進まない.


 いやあ,紙に向かってなにかを書くなんてずいぶんと久しぶりですなあ……


などというような妙な感傷にひたっていると時間だけが無意味に過ぎていってしまうわけだが,筆が進まないのは決してそのせいだけではない.

つうか,ふだんはほとんど客なんか来ないのに,なにかをしようと思っているような日に限ってひっきりなし(といっても10分ごとだけど)にお客さんが来るものだから,いつもいいところで中断されてしまい,原稿の執筆に集中できないのである.

さりとて


 お前ら,執筆の邪魔だからもう来るな!!


などとはいえず,「ああ,いまいいところだからレジに来ないでほしいなあ」などと,ある意味おそろしいことを考えながらメモ用紙にこれをがりがりと書きなぐっているわけだ.

しかし,ふと気が付くとこのフロアの営業時間終了の時間が近づいていた.どうやら本日は執筆活動に勤しんでいたおかげで退屈はせずにすんだようだ.


 うむ,本日はなかなか有意義な時間がすごせましたのう


などと一人満足しつつ,メモ用紙をきっちりと半分に折り畳み,ポケットに大事にしまうのでありました.