[仕事]そしていざ面接へ
昨日のエントリー(d:id:totsugeki:20060322)の続き.
必死になってようやく履歴書を書きあげたのだが,どうしても志望理由が思いつかない.
というか,理由はいっぱいあるのだけれども,適当な理由が思いつかないのとそれを考えている時間がない.
なので,我ながらおそろしいことに志望理由は空白のまま履歴書を書くのを切り上げ,あわてて某大手系列スーパーに向かう.といっても,自宅から歩いて3分ほどの距離なので走る距離でもないのだが,思いっきりダッシュ.
すると,以前よりも確実に走るスピードがアップしていることに気がついた.
おお!! おいら走るのずいぶん速くなってるぞ!!
などとそんな場合ではないのに自分の体力が向上しているのを実感しつつ,まるで疾風のように道路を走り抜け,某大手系列スーパーB1Fのサービスカウンターに向かい,採用担当者の名前を伝えたのであった.
すると従業員専用の出入り口に案内され,薄暗い廊下を進み,そしてやっぱり薄暗く小汚い事務所に案内されたのであった.
私「遅くなりました」
相手「はいはい,じゃあそこに座って」
私「はい,失礼します」
相手「え〜っと,まずは……と」
私「あの,これ履歴書……」
相手「お,そうだった.はい確かに.え〜っと,あれはどこにいったかなあ……」
私「……」
つうか,あんなに必死に書いたのにちらりともみやしない.いつになったら履歴書をみるのかと思っていたら,
相手「……お,あった,あった.え〜(ここではじめてちらりと履歴書をみて)totsugekiさん?」
私「はい」
……おいおい,履歴書って名前を確認するだけなのかよ!!
相手「いや〜,いま人手が足りませんでね」
私「はい」
相手「で,さっそくなんですがお仕事の時間なんですけど」
私「はい」
相手「夜の22時45分から朝の9時まででよろしいですか?」
私「はい」
相手「こういう仕事(夜勤)をしたことはありますか?」
私「いえ」
相手「そうですか.夜勤は初めてだとかなり疲れますよ〜」
私「はあ,やっぱりそうなんですか」
相手「で,曜日なんですけど」
私「はい」
相手「来られない日とか都合の悪い日はありますか?」
私「いえ,特にないんですけど,できれば週4日くらいでお願いしたいんですけど……」
相手「……そうですか.実はこのお仕事は基本的に週3日しかできないんですよ」
私「え? それっていうのはなにかあるんですか?」
相手「……ええ,労働基準の関係で基本的に週3日なんですよね」
私「あ,そうなんですか」
相手「でも,いまは人手が足りないので残業という形で週4日出てもらったりもしているんですよ」
私「はあ,そうなんですか」
相手「それでも大丈夫ですか?」
私「……はい,大丈夫です」
相手「そうですか.じゃあ,曜日のほうは……と(ファイルをパラパラとめくって)う〜ん,土曜とか日曜はいかがですか?」
私「はい,けっこうです」
相手「あとは水曜とか」
私「はい,私はいつでもけっこうです」
相手「そうですか.じゃあ,とりあえず今度の土曜日に来てもらって,残りの曜日はそのときまでに検討しておくという形でよろしいですか?」
私「はい,けっこうです」
相手「じゃあ,本部の採用担当者のほうに履歴書と書類を送っておきますね」
私「(……書類?)はい,よろしくお願いします」
相手「じゃあ,最後にこれやってもらえるかな?」
私「なんですか?」
相手「ええとねえ,簡単なテストなんだけど……」
私「はい」
相手「この紙に数字が書いてあるからお客さんから1,000円もらったらお釣りはいくらか書いてくれる?」
私「はい」
相手「一応,時間制限があるから3分でできるところまでやってみて」
私「はい,わかりました」
と,最後に簡単な引き算をやったのだが,45問あるうちの30問を解いたところで時間となり,なにやら忙しそうな雰囲気になってきたのでそのまますぐに帰宅.
どうやら採用されたのはまちがいないようだが,なんだかあっけないくらい簡単に採用が決まってしまい,ちょっと気抜けしてしまったのだが,まあバイトなんてそんなもんかと思い直し,まずは潜入成功ということで,某大手スーパーの裏側ではどんなことが行われているのかをレポートしてやりますかと暗い喜びに身を震わせていたのであった.
でも,あんなに必死こいて書いた履歴書は名前しかチェックされなかったっつーのはどういうことなんかね.納得いかん.