[テニス]自転車でかんぽレクセンターまで行ってみる


本日はスクールはないのだが,かんぽレクセンターまで自転車でどのくらいかかるのか検討もつかなかったので,サイクリングをかねて行ってみようと思い立ったのである.

コーチは40分くらいといっていたので,いきなりぶっつけで行ってもよかったのだが,とてつもなく方向音痴な私は初めての道だと迷うのは確実であり,1時間前に自宅を出たとしても時間どおりに着く気がまったくしなかったので,少なくとも1回は行っておかなければなるまいと判断したのである.

で,マピオンで自宅からかんぽレクセンターまでの地図をながめつつ,


 「お! 246に沿って行けば二子玉川なんかすぐじゃん」


とちょっと風はあるものの,陽があたっているところはぽかぽかと暖かく,サイクリングにはうってつけの陽気だったので,


 「ああ,いい天気ですなあ」


などといいながら,いそいそと出かける準備をし,なにも考えずに地図も持たないで15時ごろに自宅を出発したのであった.そして久しぶりに自転車に乗ったせいか,走りはじめてから15分もすると腿やふくらはぎのあたりがとてつもなく痛くなってきたのだが,


 「これも慣れるまでの我慢」


と246を厚木方面に向かってひたすらペダルを漕いでいたのだが,246脇の歩道というのはとてもせまいうえに通行している人も多いので,自転車である程度スピードを出して走ろうと思うと,かなりいらいらすることにすぐに気がついたのである.

むろん歩道というのは歩行者のためのものなので自転車は車道を走るのが正しいのだが(たしか),246というのは3車線あるものの,路上駐車が多いうえに車やバイクの通行量も多いので,自転車で車道を走り続けるのはかなり難しいのである.

さらに246沿いには田園都市線の駅の出口なんかもあるので,その出口の近辺やすぐそばの交差点などには人がたむろしており,自転車に乗ったままでその人並みをぬって走るのは不可能である.なので,


 こりゃ246をずっと走り続けるのは難しい


と246沿いに二子玉川に行くのはあきらめ,ショートカットできそうな大きな脇道に入ったのだが,それがまずかった.

というのも,どこをどうやって走ったのか覚えていないくらい迷いに迷い,馬事公苑前の交番で道を聞いたら(というか,この時点でものすごいあさっての方向に向かっていたのだが)


 「ええと,ここからこの道を2Kmくらい戻って右折すると二子玉川ですよ」


といま走って来たばかりの道を教えられて


 「……ボク,いまそっちから走って来たんですけど」


とはいえず,複雑な心境で「ありがとうございます」とお礼をいってお巡りさんに教えられたとおりに道を戻ったつもりなのに,なぜか砧公園のなかを爆走していたりして,かんぽレクセンターに着いたころにはとっぷりと日が暮れていた.


 「……ああ,やっと着いたよ」


としばらく達成感に浸っていたのだが,久しぶりに長時間自転車に乗り続けたために,そのときはすでに体力の限界であった.

なので,帰りは抜け道を探そうなどとは思わず(というかそんな体力はなかった),無理をせずに246沿いをのんびりと走って帰ってきたのだが,自宅に到着したときには19時をすぎていたのであった.

つまり,かれこれ4時間近く自転車に乗り続けていたのだが,そんなことよりも帰りは246沿いをのんびりと走って帰ってきたにもかかわらず,40分ほどで自宅に着いてしまったことに対し,


 「行きの3時間はなんだったのだ?」


とかなりショックを受けたのだが,そのときにはすでに自宅の階段をまともに上がれないくらい足がガクガクで,そのうえとてもくたびれていたので,ご飯も食べずに布団にもぐり込みながら,


 「……明日はのんびり246を走って行こう」


と固く心に誓いながら横になったのであった.