[会社]かつ吉での3人の会話 その2
E代「totsugekiさん,どうもおつかれさまでした」
H部「どうもおつかれさまでした」
私「はあ,どうも」
E代「どれくらいこの会社にいらしたんでしたっけ?」
私「4年とちょっとですね」
E代「ああ,そうよね.私より入社は1年遅いのよね」
私「まあ,アッという間でしたけどね」
H部「あっ,そういえば……」
E代「え? どうかした?」
H部「今日の朝聞いたんですけど,E代さんも会社辞めちゃうんですよね……」
E代「……ええ,まあそうなんだけども今日はその話はなしにしましょう」
H部「え? でも……」
E代「ほら,今日はtotsugekiさんの慰労会だから……」
H部「あ,そうですね……」
私「ん〜まあ,大変ですよね」
E代「そうね」
H部「これでtotsugekiさんがいなくなって,E代さんもいなくなったらこれから私はどうすればいいんですか?」
私「ん〜? それはボクたちが考えることじゃなくて会社が考えることなんじゃないの?」
E代「ま,その話は別にいいじゃない…….それよりもそれってtotsugekiさんの携帯電話よね?」
私「え? そうですけど……」
E代「私,前からその携帯って女の子っぽい色だなって思ってたの」
H部「あ,私も〜」
E代「でも,いつもtotsugekiさんの机の上に置いてあるからtotsugekiさんのなんだろうなって」
私「……ああ,これはほかに色がなかったんでこの色なんですよ」
E代「ここからみるとピンクっぽくみえるのよね」
私「あ,そうですか? これ一応ラベンダーなんですけど,光の加減でそうみえるのかもしれないですね」
E代「ふ〜ん.なんか女の子が好きそうな色よね」
H部「あ,でも……」
私・E代「?」
H部「E代さんはなんで会社を辞めちゃうんですか?」
私・E代「……」
な〜んて不毛な会話をしているうちに注文した定食が出てきて,美味しい料理をいただいて楽しい昼食になるはずだったのだが,食事中も上記と同じように不毛な会話が延々と繰り返され,私は頭のなかで
あ〜,もう一秒でも早く帰りてえ〜
ということしか考えていなかったのだが,そんな月刊誌担当者のとてもつもなく不毛な楽しい昼食会のなかでも収穫があった.それは
1.かつ吉の料理はとても美味しい
2.E代はH部が苦手である
ということである.
1.のかつ吉の料理はとても美味しいというのはいうまでもないのだが,この日に私が注文したのは日替わりの盛り合わせ定食(牡蠣フライが2ヶとひれかつが2切れついて1,360円)の牡蠣フライはその大きさもさることながら,フライになっているのにもかかわらず,生の牡蠣のプリプリとした食感が残されており,最初の一口をタルタルソースをちょっぴりとつけて食べたときには
「なんじゃこりゃあ!?」
というくらい感動したのだが,同じ定食を頼んだH部がなにもいわずに黙々と食べているので,あえてなにもいわなかった(つうか,なんかバカらしくてなにもいう気がしなかった).
もう一方のひれかつは「これ本当に揚げてあるの?」というくらいとてもさっぱりとしており,これはソースもいいけど塩でもいけるよねなどと思いつつ,「ああ,とんかつってこんなにおいしかったんだ〜」と肉のうまみを堪能したのである.
だが,私がそうやって料理を堪能しているあいだも,E代とH部の不毛な会話は淡々と続けられており,そのまったくちぐはぐで成立していないやりとりを聞きながら,私はこれはさながらゴジラ対キングギドラの対決だなと思っていたのだが,その対決を傍観しているうちにふと
「E代はH部のことが苦手なんだ」
ということに気がついたのである.
まあ,あんなに話を聞いていないんじゃ,さすがのE代もそりゃいやにもなるわねえと思いつつ,私にとっては人の話を聞いていないという意味ではどちらも大怪獣にはかわりがないのだが,E代は説明をすればそれなりに理解をするので私のいっている意味はわかっているけれども自分は自分のやりたいようにやるというスタンスを貫いており,一方H部の場合には説明をしても理解できないうえに説明をした事実すら忘れてしまうというスタンス(?)なので,結果的にどちらも人の話を聞いていないという点ではあまり変わりがないのだが,私にとってはE代のほうがまだましなんである.
しかし,この場合にはどちらがゴジラでどちらがキングギドラなのだろうか? いや,この場合はゴジラとメカゴジラか? いずれにしても破壊力は抜群だから,どちらも最終兵器なみの威力を有しているのはまちがいあるまい……などということを考えていたのだが,E代のH部の発言のあしらい方や会話の内容を聞くかぎりでは,E代は「H部さんとはやっていけない」と思っているのはまちがいないように感じた.
それというのも以前,E代と酒を飲みに行ったときに(d:id:totsugeki:20050907)
「私はいつでも辞められるけど,みんなに迷惑がかかるのでいまは辞める気はない」
というような発言をしており,私とE代とは仕事をするうえでの姿勢はまったく相容れないが,いままでの経緯からするとE代の発言にはそれなりに筋がとおっているので,そういう意味でいえば私が辞めてすぐのこの時期に辞めるのは不自然である.
そうなるとこの時期に会社を辞めるというのは,いままでのE代とH部との仕事上でのやりとりを思い出すに,E代がときどき厳しい口調で
「お願いだからいわれたとおりのことをやって!!」
というようなことをいっていたのを鑑みるに(そのときにはあんなに人当たりのいいE代も怒ることがあるのかとぼんやりと思っていたのだが,よく考えたら相手が相手だった),やはりH部との相性がよくないと考えるのが自然である.
……ううむ,そうなるとやはりE代はゴジラで,H部はキングギドラかメカゴジラといったところか.
それにしてもE代を退職に追い込むとはおそるべしH部!!
オキシジェンデストロイヤーも真っ青のものすごい破壊力である.
私もあと2ヶ月も一緒にいたら,あやうく廃人にされるところだった.ふぃ〜,あぶない,あぶない.
ああ,でもせっかくのおいしい料理のはずが不毛な会話のおかげであんまり味がよくわかんなかったよ.やっぱり食事は味がわかる人と行かないとダメですなあ.また今度ゆっくり行こうっと.
なので,また今度行くときのためにリンクをはっておく.
ぐるなび - かつ吉 水道橋店
http://r.gnavi.co.jp/g763001/
あ,それとガージェーリーがあるそうなんで今度ぜひ行きましょう>関係各位