[会社]続・教えるってことはむずかしいを考える


人に物を教えるのは難しいというのは十分理解しているつもりなのだけれども、いまふとそれっていうのは


 たんに教える人を選べないから、もしくは教わる相手を選べないから教えるのが難しいのではないだろうか?


という気がしたのである。

というのも、会社では新入社員が自分の部署に入ってくれば、当然マネージャなり、仕事ができる人なりがその新入社員に仕事を教えることになると思うのだが、それというのはよく考えるとこちらは教える相手を選べないのである。

ということはもちろん、教えてもらう側も教わる相手を選べないわけだが、これをいわゆるマネージャだからとか仕事ができるからとかいう理由で新入社員の教育をするというのは本当に正しいことなのか? という気がしたのである。

いやね、たしかに仕事を教える側からすれば、相手が優秀な人間であれば仕事を教えるのはそれほど難しくはないんじゃないか? という気はしているのだが、ただ教えるほうがいくら優秀だからといって、教えた人間がみんな優秀になるとは限らない。

でも、せっかく仕事を教えたのに仕事ができない新入社員はすべて「使えない人間」という評価をされてしまうわけだが、そこには「たんに教え方が悪かった」という評価は存在しないのである。

なぜなら、その新入社員に仕事を教えたのがマネージャもしくは仕事ができる(とその会社では判断をされている)人だから。

じゃあ、マネージャクラスの人間と仕事ができる人間は全員が全員、他人に仕事を教えるのが上手なのかといわれたら……本当に上手なのか?

つうか、少なくともこの会社のマネージャクラスの人間にはそんな人間は見あたらないぞ。

ってことは、新入社員が「使えない人間」なんじゃなくて、マネージャクラスの人間が「使えない人間」なんじゃん。

で、そんな人間に仕事を教わらないとならない新入社員っていうのは本当にかわいそうだなと思ったのである。

私なら教わる人間は選びたいけどね。それが仕事ならなおさら選びたい。

というか、私は私が仕事を教わる人間は履歴書をみて厳選したいくらいなのだけども、そういうシステムがあったらおもしろいと思うのは私だけだろうか。