[blog]自分が何クラスなのかをつらつらと考える:追記


昨日のエントリー(d:id:totsugeki:20051130)で書き忘れたことがあったので追記。

>【意訳】「なんといっても、(Pixarでは)僕らより優秀な人、僕らがしないことをする人を探しているんです。自分が言うだろうことをそのまま繰り返すだけの人を見つけてもしかたがありませんよね。」

私は、この「自分より優秀な人を採用して会社を強くする」という発想が大好きだ。


私もそういう発送が大好きである。そうでなくては会社が強くならないし、のびていくわけがない。

……とつねづね思っているのだが、私がそのようなことを口にすると、隊長から


 「いうのは簡単だけど、そんなこと簡単にできると思う?」

といわれるのである。

……簡単だとは思わない。もし私が会社のトップの人間に「あなたよりも優秀な人材をみつけてきなさい」といわれたら、即座に「まだ自分が優秀な人材になったほうが簡単です」と答えると思う。

だけれども、それはたんに私が自分よりも優秀な人材をみつける方法を知らないだけで、自分が優秀な人材をみつけられないというのがわかっているのであれば、自分(私)よりも優秀な人材をみつける方法を知っている人間を探せばいいだけの話である。

つまり、自分(私)よりも優秀な人材をみつける方法を知っている人間だからといっても、自分よりも優秀な人間だとは限らないのであるな。

ただ、それはたんに「自分よりも優秀な人材をみつける」よりも「自分よりも優秀な人材をみつける方法を知っている人間」を探すほうがまだ簡単というだけの話であって、いずれにしても難しい問題なのはまちがいない。

というかねえ、本当に優秀な会社っていうのは新規で雇う社員の選考に平気で1か月も2か月もかけるわけですよ。

ということは、それにかかっている手間と時間とエネルギーとお金っていうのはとてつもなく膨大なものになるわけだが、優秀な会社にとって優秀な社員を1人雇うというのはその会社にとってものすごい資産になるわけだから、そうなると必然的に人事とか採用とかいうのはとても重要な位置づけになるわけで、それを十分に理解している会社にとって、それに投資をするというのはごくあたりまえのことなのですな。

で、いまの会社が社員がごっそり辞めてしまったので募集をかけ、私がそこに応募して面接を受けて実際に「あなたを採用します」という連絡が来るのにどのくらいかかったのかというと、いま思うとたしか1週間くらいしかかからなかったような気がするわけだが、その当時は


 「そんなにボクのことを必要としてくれているんだ!!」


とものすごく喜んだりしていたわけだが、それから4年も経つと


 「けっ!! たんになにも考えていないだけじゃねえか」


に変貌したりするというのは、時の流れを感じますのう。

ま、よくよく考えたらこの会社の社長がどうよく見積もってBクラスだから、そこにいる社員はCクラスっていうのは当然といえば当然なのかもしらんね。