[会社]またもや新入社員が入ったらしい


朝、コジローが布団の中に潜り込んできていて「ああ、なんて温かくてふさふさなんだ〜」って幸せな気分に浸ってまどろんでいたら、思いっきり寝過ごしてしまったのである。

だもんで、このまま休んでしまうおうかとも思ったのだが、よく考えたら今日は月刊誌の下版日だったので、いやいや・仕方なく出社したら見知らぬおっさんがいたんである。


 「誰だ!! このおっさんは!?」


と思ったのだが、みんな彼をみてもなにもいわないので、どうやら新入社員らしい。

私も年の割にずいぶん老けているなあとよくいわれるが、今回入ってきた人はどこからどうみてもすごいおっさん。

でも、歳は私と変わらなさそう(それが恐い)。

この会社って、どちらかというと気の弱くて性格がまじめな人間ばかりを採用する傾向があって、これは気が弱いと会社に長くいてくれそうとか、いうことを聞いてくれそうとか、文句をいわなそうとかいうことだけで採用しているのだと思うけれども、今回入ってきた彼も見た目はあれだけどすごく気のよい感じで、言葉遣いも非常に折り目正しくて、とても礼儀正しいのだけれども、そういうことをいってはなんだが、そんなつまらん基準で人を採っているから、この会社没個性になっちゃうんだよ。

中身が大事だっていうのは当たり前だけれども、おとなしい人間ばかりを集めるんじゃなくて、もっといろんな個性をもった人間を集めて、そのうえでそういう人間からいろいろと意見を聞いたうえで、その意見をすりあわせていくような努力をしていかないと会社がよくなるわけなんか絶対にないっつーのに、同じような人間ばかり集めたらいつも同じような意見しか出ないじゃん。それに気が弱い人間ばかり集めるとみんなで遠慮しちゃって自分の意見もいわなかったりするしさ。

つうかね、私とK主任が辞めるから、いくらなりふりかまっていられないっていっても、キャラがかぶっちゃうんですよ。キャラが。

ったく、おっさんキャラでも、もうちょっとキャラ立ちしている人間を採るとか、バランスを考えたほうがいいやね。もともとこのフロアには過剰に人やマシンが詰め込まれているから、ただでさえ狭くて暑苦しいのに、これじゃ息苦しくってしょうがないっつーの。

あ〜あ、巷には優秀な人間はごろごろしているというのに、なんでそういう人間を採用しないのかねえ。

……いや、しないんじゃなくてできないのか。

毎週月曜日につまらん幹部会議なんかしているヒマがあったら、みんなで「優秀な人間を選別する方法」とか考えたらどうなんですかねえ>幹部のみなさん