[会社]さあ、がんがんモチベーションを下げていこう!!


私がいる部署では週替わりの当番制でゴミ捨て(1人)とフロアの掃除(2人)を分担しているのである。

ただし、チーフ以上(チーフ、課長、部長)になるとこの当番から除外されるのだが、私はつねづね掃除とかゴミ捨てとかいうのは上の人間が率先してやるものだというのが持論なので、掃除当番の人間がフロアに掃除機をかけているあいだ、バカチョーとかドブチョーとかがヒマそうにボケーッとしているのをみると、


 ヒマなんだったら、オマエラやれよ!!


と思わずにはいられず、非常に腹立たしいものがあったのである。

しかも前回私が掃除当番だったときには、私はすでに月刊誌を担当するようになっており、下版前は残業の連続で遅くまで残っていて、そのうえ私が1週間ほど前から風邪を引いているのを知っているにもかかわらず、


 「あ、そういえばtotsugeki君、今週掃除当番じゃん。大変だけど掃除できる?」


などとバカチョーにいわれたときには本当にブッコロしてやろうかと思ったのだが、校正の修正作業に追われていたのと、風邪っぴきでなにもいう気力がなかったので、


 「あ?」


と、正しい日本語で返答をしておいたのだが、私がムカムカしながら残業をしているあいだもずーっとヒマそうにしていたくせに、私のかわりに掃除機をかけようという気配がなかったので、仕方なく残業が終わった夜中の22時に熱で変な汗をかきながら掃除機をかけたことがある。

つうか、掃除機をかけることがそんなに大事なのか? それよりももっと大事なことはいっぱいあるだろう?

と思うのだが、それよりも掃除当番の人間が残業続きでなおかつ具合が悪いんだったら、「あ、私やっておくからいいよ」の一言くらいなんで仮にも上司であるオマエラはいえないのだ? と激しく思うのだが、自分のことしか考えていない破廉恥な人間にそれを期待するのはムダというものなのか。

で、話が違う方向へ行ってしまいそうだが、先週(10/17〜21)は私の前の人間が掃除当番だったのである。

ということは当然、今週(10/24〜28)は私の番なわけで「なんだよ期間を延長したらまた掃除当番かよ、ダルイですのう」なんて思いながら掃除当番表を確認すると、一番上に書いてあったはずの自分の名前がなくなっている。


 あ、そうだった。自分、10月21日で会社辞めることになってたんだ〜〜。ハハハハ〜


掃除当番を除外されたということはある意味、管理職待遇ともいえますのうなどと思いつつ、こんな人間にまで給料をくれるこの会社はなんてすばらしいのだろうなんて皮肉を書いてみたくなるのだが、もし私のまわりに毎週週はじめの朝礼にも出ないし、毎週火曜日の課のミーティングにも出ない、毎週金曜日にある勉強会にも出ない、そのうえ掃除当番までやらないし、そのうえ一人だけフレックスでもいいなんていわれているようなヤツがいたら、一生懸命仕事する気なくすだろうなあ。

つうか、私だったらそんなヤツが視界に入るだけで一生懸命仕事をしているのがアホらしくなるし、会社がそんなヤツを容認しているってだけで


 モチベーションだだ下がり


だけれども。

だからもし私が経営者で、もし私みたいなルールを守らないような人間が社員にいたとしたら、いま会社を辞めさせると業務に支障が出るということがわかっていたとしても絶対に辞めさせる。

というのも、(ほかの会社の人間からみたら)いくらアホみたいなルールとはいえ、そのルールすら守らないような人間は給料を下げるなり、排除するなり、厳しく処分をしないとほかの社員に示しがつかなくなってしまうからである。

だけれども、この会社は社長自らが自分の姪を「就職先がないから」とかいう理由で入社させたり、知り合いの同業者の社長から紹介された人間をすぐさま社員にしてしまったり、自分の虚栄心を満足させるためだけの社員を侍らせたりするようなことばかりしているので、私みたいなルールを守らないような人間を厳しく罰することができないのであるな(別に自分の会社だからなにやってもいいのかもしれないけどさ)。

そしてごく少数の一生懸命仕事をしている社員のまわりにはそんな人間ばかりがいるので、


 「なんだよ、仕事やってもやらなくても給料変わらないのかよ」


とか


 「いつも社長のご機嫌取ってるだけのあんなやつのほうが俺よりも給料もらってんのかよ」


とか


 「つうか、なんでこいつらここにいるの?」


などと思い始めるとモチベーションがそがれ、やる気がどんどんなくなっていき、それが限界値に達すると会社を辞めていくというわけだ。

いやあ〜、なんていい会社なんだろう。

さあ、というわけで今日もがんがんモチベーションを下げていこう!!