[会社]新たな闘いのはじまり(今度の相手は社長だ!!)


今回も前回のエントリー「[会社]新たな闘いのはじまり(やっと交渉っぽくなってきた)」の続き。

社長に失礼なやつよばわりされ、まわりの社員からも悪者扱いされ、それでもめげない仮面会社員の不毛な闘いも残りあと3日(このエントリーを書いているのは10月19日なんである)となり、誰が勝者で誰が敗者なのかもわからないこの不毛な闘いにもピリオドが打たれるのか? と思いきや、悪運にも恵まれここにきてやっとこ交渉らしきものがはじまったのである。

最初からこうしていればあんなに不毛な闘いを繰り広げることもなかったのにと思いつつ、状況は予断を許さず、最終的な判断は私を失礼なやつよばわりしている社長の手に委ねられた。

そして私は社長室でのやり取り(前回のエントリー分)を終え、それまでの経緯をさっそくblogにエントリーするべく、どうやって書こうかなあなどと思案しながら、テキストを入力していたのである。

すると10分ほどしてから、社長室から帰ってきたらしき様子の常務に「totsugeki、ちょっといいか?」と声をかけられた。


 へ? 相談してきたというわりにはずいぶん早くないか?


と思ったが、あのおっさんのことだから「あんな失礼なやつは会社にはいらん!!」とでも一喝したに違いない。

ったく、あのおっさん本当に小者だよな、などと思いつつ、まあそれはそれでよかったのだと一人納得しながら、常務とドブチョーと(私がいるフロアの)ミーティングルームに入った。

常務はなぜかハアハアと息を弾ませつつ、テーブルに着くなり興奮した様子で


 常務「いま、社長と話してきた」

 「はあ」

 常務「そうしたら延長しても社員の待遇でいいとのことだ」

 「はあ、そうですか」

 常務「だから、ボーナスもちゃんと支給されるし、社員の待遇も保証する」

 「……はあ。でも大丈夫なんですか?」

 常務「いや、大丈夫もなにも社長がいいっていってるんだから大丈夫に決まっているだろう」

 「いや、ボクがいっているのはそういう意味じゃなくて……」

 常務君が辞めるまで社員の待遇は保証する。そして期間は12月の月刊誌を下版するまで!!

 「ああ、そうですか。12月の予定はまだ決まってないんですけど、とにかく期間は12月の月刊誌を下版するまでですね」

 常務「それと社長がいっていたのはとにかくまじめにやれば待遇は保証するとのことだ」

 「……別にボクは適当にやっているつもりはないんですけど」

 常務「社長はとにかくまじめにやれとのことだ」

 「……そうですか、わかりました。じゃあ、返事はいつまでにすればいいですか?」

 常務「なんだ、こんなにいい条件はないぞ!! 断るつもりか!?」

 「(そんなにいい条件かなあ?)いや、基本的にはお受けするつもりですがちょっと考えたいことがあるものですから」

 常務「……そうか、じゃあとりあえず(10月)21日までに返事をくれ」

 「わかりました。ではもしこの話をお受けする場合には社長にはこれから心を入れ換えて一生懸命まじめにやるとお伝えください」

 常務「……わかった」


な〜にが「まじめにやれ」だ。こっちはすごいまじめにやってるっつーの。

結局、あのおっさんのいっている「まじめ」というのは、毎日遅刻せずに会社に来て、毎週月曜日の朝礼に出て、毎週ある課のミーティングに出席して、金曜日の勉強会に出席して、会社の行事には欠かさず出席しろというくらいのことであって、とにかくまじめさえに来てさえいれば、たとえ会社に来て仕事をしていなかろうが、居眠りをしていようが、なんでもよろしいということなのだろうなあ。

でも、それって本当にまじめってことなのか? 私が考えているまじめとは大幅に違うような気もするけれども、それっていうのはたんに見解の相違が違うだけなのかもしれないが、その見解の相違はたぶん一生埋まらないと思うな。

まあ、これもボーナスをもらうまでの辛抱だ。いやあ〜、どうしよう。悩むなあ。

やっぱりG5とウィルコムの「無線LANPHS」のW-ZERO3とテレビとそれと……。

いやいや、そんなこといっている場合じゃない。今後のために貯金しよう。でも、もらえるはずのなかったお金だしなあ、どうしようかなあ(ニヤリ)。

な〜んて皮算用をいくらしてみても、ちゃんとボーナスが支給されるかもわからないし、もし支給されたとしてもあのおっさん小者だから支給額とか平気で減らしたりとかしそうだもんな。

でも、常務も「君が辞めるまで社員の待遇は保証する」っていったときに苦虫を噛みつぶしたような顔をしていたということは、あの金払いの悪いおっさんもたぶん私みたいな失礼なやつに「ボーナスもちゃんと支給する」っていわなくちゃならなかったときには同じように苦虫を噛みつぶしたような顔をしていたのだろうなあ。

ふふん、あのおっさんが歯がみをして悔しがっている姿が目に浮かぶようである。

ふははははは。

まさにダークヒーロー!!

私を「失礼なやつ」よばわりしたことをあのおっさんに後悔させてやるのだ〜〜〜。

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そんなわけでこれをお読みの関係各位、はたまたこんな私を心配してコメントをくださる方、また定期的に閲覧していただいている諸兄姉のみなさま、退職する、退職すると書きながら、意味なく退職を引っ張ってしまったりしてどうもすいません。

特に関係各位には私が態度をはっきりとしないせいで多大なご迷惑をおかけしていることと思いますが、いままで私が今後の身の振り方を聞かれても曖昧な返事をしたり、このblogに自分ではっきりと退職日を明記していなかったのには上記のような理由があり、決して悪気があってうやむやな態度を取っていたわけではなく、あまりにも可能性が細かったために口にすることをはばかられたということを弁明しておき、今度はまちがいなく2005年12月末で退職いたしますことをここに明記しておきます。

ですが、このblogをお読みの諸兄姉のみなさま。不毛な闘いはまだまだ終わりそうにありませんで、これまでオバカチョー → ドブチョー → 常務と闘って参りましたが、今度のターゲットはいよいよこの会社の元凶の社長となり、不毛な闘いはこれからさらにヒートアップしそうな勢いであります。

ですので、このblogをお読みの諸兄姉には私がこの会社に残ることを憂うよりも、この不毛な闘いを記したエントリーがまだまだ続くことを喜んでいただき、温かい目で見守っていただけると幸いです。