[会社]新たな闘いのはじまり(プロローグ)
今日もあいかわらずの体調不良でのんびりと出社し,インターネットをみながらぼけーっとしていたら,隣人のH川に昼食に誘われたのである.
なもんで,本日はめずらしくH川と昼食に行くことになり(昔は毎日行っていたのだけれども,最近はある事情により会社で昼食をとっているのだ),以下はそのときにした会話.
H川「ねえ,あなたいつ辞めるの?」
私「へ? なんで? なんか記念品でもくれるの?」
H川「いや,別に…….いつ辞めるのかな〜と思って」
私「いまのところ(10月)21日になってるけど」
H川「ふ〜ん.つうか,そうやって意味なく来てるんだったら,もう会社に来ないほうがいいんじゃない?」
私「なんで?」
H川「だって,社長とかミーティングで“あいつは会社を辞めるのに私に挨拶にも来ない失礼なやつだ”とかみんなの前でいってたよ」
私「ああ,まあそれは事実といえば事実だからね」
H川「俺とかK主任とかは“はぁ?”みたいな感じなんだけど,ほかの知らない人が聞いたら本当にそうだと思うじゃん?」
私「まあね」
H川「もうね,あなたすごい悪者扱いだよ」
私「ふ〜ん」
H川「なんかもう,みんなの前であることないことさんざんいってるから,もう来ないほうがあなたのためだと思うよ」
私「……ふ〜ん.そういえば前にK原君が体調を壊して辞めたときも“辞めたいやつは辞めろ”とか“やる気のないやつは会社に来なくていい”とか,すごいひどいこといってたよね」
H川「つうかさあ,そういうことを口にしたら自分の価値が下がるだけじゃん? なんでそのことに気がつかないんだろうね」
私「価値が下がりすぎちゃってるから,もう下がる価値もないんじゃないの?」
H川「社長があれじゃあ,そこにいる社員もたかが知れてるよな.ほんと,しょぼい会社だよ」
私「……そういえば前から聞こうと思ってたんだけど,新しい人ってどうしたの? 月曜日(10/17)に来るんじゃなかったっけ?」
H川「え? 知らないの?」
私「なにが?」
H川「ああ,あなた朝礼に出ないから知らないんだ」
私「え? つうことは……」
H川「なんか直前に辞退されたらしいよ」
私「ふ〜ん,賢明な判断だね」
H川「それもなんか仕事場の雰囲気がよくないとかいって辞退されたらしい」
私「ハハハ.見る目あるじゃん」
H川「だからまた募集をかけてるらしいよ」
私「……ふ〜ん.ま,ボクには関係ないけど」
……そういえばこの前,朝出社して階段ですれ違った工場の人に「おはようございます」とあいさつをしても,あいさつを返してくれなかったのでなんか変だなと思っていたのだが,それはこのせいだったのね.いくら悪いやつだからって,あいさつくらい返してくれてもいいと思うのだけれども.
ま,自分が気に入らないからといって人のことを失礼なやつよばわりする印刷会社の社長と,自分なりに筋を通しているつもりだが周りに誤解されやすい言動ばかりをしている一社員の私のどちらが「本当に失礼なやつ」なのかは,周りの社員からするとたしかに判断が難しいのかもしれないな.
とはいうものの,いくら社長がそういうふうにいったからといって,その話をすべて鵜呑みにして頭からまるまる信じてしまうような人間の誤解を解きたいとはさらさら思わないのだけれども(つうか,マインドコントロールでもされているのか?)
でも逆に社長からそういう話を聞いたあとでもいままでと同じように接してくれる人間が(ごく少数とはいえ)いるというのはありがたいものである.
というか,私はそれが大人の対応というものだと思うのだが,未熟なコミュニティを構成しているやっぱり未熟な人たちにそれを期待するのは酷ってものなのかねい.
ま,私はそんな人たちに口を聞いてもらう必要もないし,別に口を聞いてもらわなくてもなんら困りもしないのだが,あんなおっさんに陰でいわれっぱなしなのはとても癪なので「あ〜,どうやって仕返ししてやろうかな」と昼休み中ずっと考えていたのだが,よく考えたらこの会社に4年もいるのにあのおっさんと話をしたことがないから,なにがうれしくてなにがいやなのかとかがよくわからん.
つうか,本当はそんなことは知りたくもないのだが,あのおっさんに効率よくダメージを与えるためにはそれを知るのが一番の近道なんである.だが,それを知るにもいかんせん時間が短すぎる.
「ちくしょう,このままいわれっぱなしかよ」
と,負けず嫌いな私は悔しく思っていたのだが,ところがどっこいこのあと意外な展開が私を待っていたのである.
そして不毛でドラスティックな闘いは新たな局面に入るのであった…….
気になる続きは明日のエントリーへ.