[会社]会社を辞めることが決まったら


まあ、いろいろとやらなくてはならないことがあるのだけれども、私が一番最初に気になったのはこのblogのタイトルをどうするかということである。

いまは印刷所にいて組版をしているから「酒と猫と組版の日々」でもいいけど、この会社を辞めて違う会社に入ったとしてもまだ組版をしているとは限らないし、ましてやblogのタイトルを変えたくないからってまた印刷所に入って組版するのもなんだし、それに4年間も組版をし続けたらなんだか組版にもあきちゃったので、私の希望としては「酒と猫とDB(データベース)の日々」とか「酒と猫とサーバ管理の日々」とかいうタイトルにしたいなあと思っているのだが、思っているだけではそうならないということはよく知っている。

で、よく考えたらこのblogのタイトルを決めるのには、まずは自分の今後の身の振り方を考えなくてはならないことに気がついた。

実はOT隊長にも、私が会社を辞めたあとのことを憂いていただき、秘密の掲示板などでも「次のビジネスは決まっているのか?」とか「今後のビジョンはあるのか?」とか「なにかあてはあるのか?」など、とてもご心配いただいているのである。

その問いに対して私は「いまのところなにもありません。まったくのノープランです」というご返事をしたのだが、正直なところ次の仕事のあてがあるどころか、次になにをしようかということすらも考えておらず、まさに竹を割ったような無策である。

というか本当は、いまはそのことについてなにも考えたくないというのが本音であり、たんに現実逃避をしているだけというのはここだけの秘密である。

しかし、なにも考えたくないといっても現実には生活していくためにはお金が必要であり、私の自宅は借家なので毎月必ず家賃を払わなくてはならないし、電気・ガス・水道代などの光熱費も支払わなくてはならない。

でも実は私自身、実家を出ていまの借家に住み始めてからも日雇いのアルバイトをして日々食いつないだり、前の会社が縮小になってクビになってからしばらく無職だったりしたことがあるので、毎月の収入がなくなるということに対してそれほど悲観的ではないのだ(あ、でもこのときはoffice21の社長にいろいろとお世話になったのでした)。

幸いなことに私は扶養している家族もいないので、コタローとコジローと自分の面倒さえみるだけであれば、まあなんとかなるだろうとかなり楽観的に考えているのである(それにもし扶養家族がいたらこんな形では辞めないけどね)。

そんなに余裕があるってことは実は貯金がいっぱいあるのだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、そもそも印刷業なんていうのはおしなべて薄給なので印刷に興味があるとかよっぽど本が好きとかいう人でないと勤まらないし、それに私は排金主義者なので月々の給料どころかボーナスですらきっちりと使い切ってしまうので、貯金なんぞ一銭もないわい!! となんの自慢にもならないことを書いておく。

まあ、いま勤めている会社を辞めて無職になるってことはとてもリスキーだけれども、逆にいままでやりたくてもできなかったような時間の使い方もできるわけで、会社を辞めるにあたって特に準備などはしていないものの、とにかく勉強だけはしておこうといま手当たり次第に資料を集めているところである。それにやりたいことや、やらなくてはならないことも山積みなので、いまの会社を辞めることによって得られる時間はとても有用なのである。

そういえば前に無職だったときは必死でHTMLを勉強していたような気がするし(なんで必死でHTMLを勉強していたのかは思い出したくないが)、いまの会社に入る前は昼間っからインスタントメッセンジャーで一生懸命チャットをしていたような気がするなあ……。

私がいまの会社に入る前には、応募した会社のすべての採用に落ちまくっていて(たしか20社くらい)、やけになって平日の昼間にビールなんか買いに行ったりすると、まわりのおばちゃんに「この人、こんな平日の真っ昼間になにしてんのかしら?」なんて目でジロジロとみられたりして、「ああ、なんかみじめ……。負け犬って自分のことか……」なんて気持ちになったりもしたけれども、無職っていうのもなかなかいいもんである。

どうせ私のような一般ピープルは一生働き続けないといけないし、そのうちそんなことをしたくてもできなくなるかもしれないから、たまにはのんびり無職を楽しむっていうのもいいやねえ。