[イベント]Skype Conference 2005


に行って来たのである。

正確には「行って来た」のではなくて、「OT隊長に呼ばれて行った」のであるが。

実はOT隊長がちょっと前にこういうイベントがあるというのを秘密の掲示板に告知してくれていたのだが、あまりにもさらっとリンクがはられていたので(無線LAN製品の紹介のついで?)、思いっきりスルーしてしまったのである。

Skype Conference 2005
http://muziyoshiz.jp/sc2005/


で、あとでリンクを見直してみたら、すでに事前申込の締め切りが過ぎてしまっていたのだが、ちらっとConferenceの内容をみてみると、朝の10時から17時20分の長丁場。

……たしかに内容はおもしろそうなのだけれども、これはちょっと長すぎないか?

でも、OT隊長に「興味があるなら一緒に行ってみようか?」といわれたら、「ちょっと時間が長いんで勘弁してください」とはいえないしなあ。それにOT隊長が行くかどうかもわからなかったので、この話題に関してはなるべく触れないようにしようと思っていたのである(ああ、なんてヘタレなんだ)。

なもんで、Skype Conference 2005どころか、9月3日(土)になにかあることすらもきれいさっぱり忘れていたうえに、前日(9月2日)はW隊長と酒を飲んでいて、お開きになったのが0時30分とものすごく中途半端な時間だったので(もちろん終電はない)、「タクシーに乗って帰るのもアホらしいし、天気もいいからのんびり歩いて帰りますか」と、いそいそとiPodを取り出し、音楽を聴きながらふんふんと鼻歌を歌いつつ、てくてくと歩いて自宅に帰ってきたのが3時30分ごろ。


 「やっぱり音楽を聴きながらだと、いくら歩いても退屈しませんのう」


などと思いながら、久しぶりに歩いたらけっこうくたびれたので、すぐに眠りに就いたのである。

そして、当日(9月3日)の12時40分に目を覚ますと携帯電話にメールが届いていたのだが、どうやらメールが届いたのにも気がつかないほどぐっすりと眠っていたらしい。


 「ん〜、誰からのメールだ……?」

スカイプ面白いで
午後からでも来られるなら、連絡ください。
京王線調布駅です。


 げっ!! OT隊長だ。

あんにゃろう、やっぱり行ってやがったか。つうか、なんであなたはそんなに意識が高いわけ? その意識の高さをちょっとでいいからうちの会社の社員に分けてもらいたいもんだよ。世の中には勉強しようと思えばいくらでもできる環境があるにもかかわらず勉強しない人間のほうが多いというのにさあ。しかも仕事ですりきれているはずなのに休日を削ってまで勉強しに行くなんて意識が高いとか低いとかそういう問題じゃねえよなあ。ったく、なんで世の中には「私は勉強なんかする必要ありません」なんていう人間のほうが幅を利かせているんだ? お前らもOT隊長を見習ってもっと勉強しろよ!!

などとメールを読んだ一瞬の間に頭の中でいろんなことを考えつつ、急いでMacを立ち上げ、秘密の掲示板からSkype Conference 2005のサイトにアクセスし、うろ覚えだった場所や時間などを確認し、乗り換え案内で自宅から調布駅まで所要時間を検索する間にこの後どうするかを考える。

……メールが送られてきたのが10時58分ということは、すでに2時間が経過しているにもかかわらず私から返信がなかったということで、OT隊長は私がまだ眠っていると判断しているはず。ということはあと2時間ほど返信するのを遅らせれば「いまから行ったんじゃ、ちょっと間に合いませんね」という形にもっていくのは可能ではある……。でも乗り換え案内で検索した結果だといまから急いで自宅を出れば調布に14時には着きそうだし、どうしたもんかなあ……。

OT隊長にメールを返信するか、このままとぼけるか。

さらにその各々の選択によって生じるメリットとデメリットを考慮する。

……。


よし! 行くか。これは時間が長いから行くのダルいなあなんて考えていた私への罰だ。罰は甘んじて受けねばなるまい(そんなに格好いいものではない。たんに身から出たサビである)。

で、OT隊長にメールを返信したら、折り返し隊長から電話が来たので時間や場所などを打ち合わせし、そのあとすぐにバタバタと自宅を出て、乗り換え案内で検索した電車の時間がぎりぎりだったので駅に向かって走る。電車のなかでぜいぜいと喘ぎながら「いやあ、今日は大冒険ですのう」などと思いつつ、一路調布へと向かい、調布に電車が着いたのが13時54分。

そしてまたもや駅から電気通信大学へとひた走り、OT隊長と待ち合わせの場所へと急いだのだが、場所がよくわからん。するとOT隊長から電話があり、場所を教えてもらってなんとか合流。


 「いや〜、どうもすいません」

 隊長「いやあ、今日は暑いねえ」

 「次の講演は14時からじゃなかったんですか?」

 隊長「それが前の人の講演が早く終わったから5分早くなっちゃってさあ」

 「遅くなるっつうんならわかりますけど、早くなるっておかしくないですか?」

 隊長「いやあ〜、それが前に講演した人は開発者だったから講演の内容が難しくて」

 「え? 全然盛り上がらなかったんですか?」

 隊長「そりゃあ参加している人が全員開発者ってわけじゃないからねえ……」


話はつきないのであるが、今日は大冒険だったので疲れたよ。はふ〜。

私の今日の仕事はもう終わったな……。


……え? 肝心のConferenceの内容はどうだったのかって?

ええ、とても勉強になりましたよ。P2Pの技術的な話になるとちょっと分からない部分も多かったけど、講演者の方はみなさんそれぞれ個性があるけれども、講演の内容はとてもまともで(そんなの当たり前か)、ふだん会社でかなりまともじゃない人たちの相手をしている私には「ああ、まだ世の中にはまともな人たちもこんなにたくさんいたんだ。来てよかった」と参加されたみなさんとはたぶんまったく違う意味で感心したりしたのである。

で、そのあとは新宿に移動し、新宿のダブリナーでConferenceの内容についてあれこれと話しつつ、キルケニーとハーフ&ハーフで乾杯。朝の10時からConferenceに参加されていたOT隊長はさすがにお疲れの様子だったので、早めにお開き。

いや〜、しかしOT隊長から教えてもらわないとこんなConferenceが開催されるのは知る由もなかっただろうし、万が一知っていたとしても私一人で参加することはないだろうから、こういうチャンスを与えてくれたOT隊長には感謝しないとなりませんのう。それとOT隊長の勤勉さにも敬意を表しておかないとな。

では、このお礼は高級生ハムとプレミアムビールで手を打ってもらうことにしよう。