[会社]人間とはなんて勝手な生き物なのだろう
と思ったんである。
というのも、明日が下版だというのに校正がまったく戻ってこないので、E代に確認の電話をさせると「いまチェック中で、渡せる時間はわからない」などといわれ、「あ〜あ、また残業かよ。ったく、やってらんねえな。もう帰っちゃおうかな」なんて思いながら、ぼけーっとwebをみていたんである。
そうしたら、急にE代に「目次はまだですか!?」といわれたのである。
私「へ?」
E代「お忙しいようでしたら、私がやりますけど!」
私「別に忙しくはないですけど、あれって修正が入ったっていってませんでしたか?」
E代「いいえ!! あの修正はなくなったんです」
私「ああ、そうなんですか。でもボクはそれを聞いてないんですけど」
E代「とにかく昼までに出さないといけないので早めにお願いします!!」
私「はあ、それならもうできてるんで出力するだけですけど……」
E代「じゃあ、早めに出力してください!!」
私「はあ……」
なんだかなあ。
校正が戻ってこなくてイライラするというのはわからないでもないが、それは私だって同じだし、ましてや校正が戻ってこないのは私のせいではない。しかも責了紙が戻ってきてから作業をしなくてはならないのは私なのだから、あなたがカリカリしたってしょうがないじゃん。
それにこんなに滅茶苦茶な進行なのにまだ余裕があるのは、どこに問題があって、どうやって修正するか、どこで手を抜いて、どこを詰めればいいのかの調整を私が作業をしながら無意識にやっているからだと思うのだが、逆にこうやって余裕があると八つ当たりをしているヒマもあるということなのかなあ。
なんというか、ようは自分が作業が遅いものだからひたすら作業に追われてしまって、どこがおかしいのかもわからずにいるときは文句も出なかったけど、ちょっと筋道を立てておかしいところを説明してあげたら、急に「やっぱり!! 私もそこがおかしいと思ってた」とかいってしまうような感じというか、結局は対岸の火事ってことなのか。
つまり自分のところに火がついているときは「大変だ!! 大変だ!!」と場当たりでおざなりな消火をするだけで基本的な消火はなにもせず、その適当な消火のおかげでほかの人のところに火が移ったら「私は知りません」みたいな感じというか、喉元過ぎれば熱さ忘れるというか……。
そんなこともあり、人間って本当に勝手な生き物なんだなあと思ったのである。
まあ、彼女も必死なのだろうけれどもさ。
それはみんな同じだと思うのだけれども……。