[コタロー][コジロー]実家へ預ける




なもんで、ここのところ平穏に暮らしているのである。

ニャつらがいないと、じとーっとうらめしそうな眼で注視されながら後ろめたい気持ちで食事をしなくてもいいし、2時間ごとに「ニャオ〜ン、ニャオ〜ン(訳:小腹が減った)」とにぼしを催促されることもないし、朝の3時に「ナオ〜ン、ナオ〜ン(訳:すごく腹が減った)」と起こされることもない。

ああ、なんて平和なんだ。

あまりにも平和すぎて気が抜ける。

やはり朝起きてすぐにコタローのふさふさした頭をなでなでして、コジローのなよなよした胴体をなでないと手がなまってしまうのであるな。

ニャつらを実家に預けると、すでに私の生活の一部と化していたのだということを実感するのである。

ふさふさは心が癒されるんですのう。

……ああ、ふさふさ。