[組版]PC Japanを読み返す
先月からとてもいやいや楽しみながら月刊誌の組版を担当しているのだが、原稿が入稿してくると「新規でレイアウトを考えてください」などと書いてあることが多いので、デザイン一般が苦手な私としては頭が痛いのである。
「なんでこっちがこんなことしないといけないのだろうなあ」と思いつつ、ちょっとは頭を捻ってみたりするのだが、組版にのみ傾倒していた私には当然デザインなんぞ浮かんでくるはずもない。
仕方がないのでなにかよさそうなレイアウトをパクるべく社内を漁ってみたのだが、こんなショボい会社にそんな気の利いた雑誌があるわけもなく、参考にもなりそうな資料もありゃしない。
なもんで、レイアウトの参考にするべく、私が定期購読をしているPC Japanを資料と称して持ち込んだのである。
日がな一日パラパラとページをめくっては、パクれ参考になりそうなレイアウトを参照したりしているのだが、よくよくみてみるととても斬新なレイアウトがされていることに気がついた。タイトル部はもちろんのこと、柱や見出しなどもパーツだけをみるとかなり大胆なデザインがされているにもかかわらず、トータルでは過剰な装飾性がなく、すっきりと読みやすいレイアウトなのであるな。
まあ、天下のSBPさまの発行だから、そんなことは当たり前なのかもしれないが、いままでそういう目でみていなかったので、デザインやレイアウトの秀逸さにまったく気がつかなかったのである。
いままでDTPオペレータとしての視点で読んでいたときには文字組みのすばらしさには気がついていたのだが、自分が実際に月刊誌のデザインも考えるようになって、加えてPC Japanのデザインのすばらしさも再認識した次第。そのうえ内容もハイレベルとなると、この雑誌はまさにスキのない雑誌なんであるな。
でも、内容がハイレベルすぎて私にはほとんどついていけず、最近では自宅に届いても封筒から出さずにそのへんにただ積んでいただけというのはここだけの秘密である。
で、スキあらばじっくりと内容を読み返しているのだが、やっぱりすごすぎ。
ただいまPC Japan2004年12月号を読み返しているのだが、いま読んでもおもしろい。というか「記録型DVDバイブル」とか「家庭内サーバ活用術」とかタメになるし、ものすごく参考になるのである。
いうなれば、いまようやっとPC Japanの記事にITの時流が追いついてきたって感じ?(これは言い過ぎか)
ああ、組版をするのならせめてこのくらいクオリティの高い書籍を作りたいものですなあ、などと思ったりもするわけである。
やっぱすげえよなぁ、PC Japan。