[ちょっとダメなもの]気を遣えない人間は頭が悪いと思われても仕方がない


4月に新入社員が4人ほどいっぺんに入ったのである。

むろん新入社員といっても新卒ではなく、歳は20歳後半から30歳前半で、社会人としてのキャリアもあるが、この業界は未経験である。

しかも全員一緒にWindowsに配属されたせいか仲間意識が高いようで、向こうのWindowsのシマではときどき雑談なんぞしながら、なにやらきゃっきゃと楽しそうに仕事をしている。

別に楽しそうに仕事をしているのはいいのだ。それはまったく構わない。

問題は、こいつら全員まったく気を遣わないということである。

いまどきの若者といおうか、いまどきの風潮なのかよくわからんが、たとえ社会人が長かったとしても新入社員として新しい会社に入社したのであれば、多少は緊張したり、気を遣ったりするものだと思うのだが、こいつらこの会社に10年もいるかのように振る舞い、ほんのちょっとの気も遣いやがりません。

私だけに気を遣わないのであればそれはそれでよいと思うが、周りの誰に対しても気を遣う素振りすらみせないし(よくいえばマイペースというか)、逆に「私たち会社の勝手も知らないし、仕事も知らないんだから、私たちが仕事に集中できるようにお前らもっと気を遣えよ」といった印象すら受ける。

もう、おじさんビックリ。

気を遣う気がないのか、遣いたくても遣えないのかはよくわからんが、新卒で入社したというのならいざ知らず、私とたいして歳の変わらない大の大人が気も遣えないというのは、はっきりいってアホなのではないかと思うが、はっきりいわなくてもアホだ。

そもそも未経験で入社したということは教えてもらわなくてはならないことばかりなのだから、もうちょっと気を遣ったほうが自分のためにもよいと思うのだが、気も遣えないような人間はそんなことにも気がつかないのだろうなあと思ったりもする。

でも、私もそんな気も遣えないような人間にわざわざ忠告するつもりもないので、最初は聞かれもしないのにいろいろと教えてあげたりもしたが、いまはなにを聞かれても「ごめん、Windowsはちょっとわからないんだよね」または「オバカチョーに聞いて」と答えるようにしている。

そういえば、一回だけ誘われてオペレータ全員(むろんドブチョーとオバカチョーは抜き)で酒を飲みに行ったことがあるのだが、話している内容があまりにも幼稚だったので、「ああこの人たち、なんてバカっぽいのだろう」とおじさんはとてもがっかりし、こんなお子ちゃまばかりの集まりに参加してしまったことをとても後悔したのである。

というのも、やつらは終始「自分が好きな物は〜」とか「私、サッカー大好きなんです〜」などと、誰もそんなことは聞いていないのに一人で自分のことばかり喋っていたが、よくいえば若いというか、悪くいえばガキっぽいとでもいおうか。いい歳こいてそんなことしかいえないなんてしょせん気も遣えないような人間なんてこんなものか。

別に酒の席で時事放談をしろとか小難しい話をしろとはいわないが、もうちょっと知性高く教養を深めるような話はいくらでもあるのではないかとおじさんは思うのだけれども。

ま、そんなこんなで初対面でなんとなくバカっぽいなあとは思っていたのだが、酒を飲みに行って以来、めでたくバカっぽいの「っぽい」が取れてしまったというわけだ。

いろいろと考えた結果、会社では気を遣う必要がないと思っているから気を遣っていないのかとも考えたが、会社で気を遣えないということはどこに行っても気を遣っていないのだろうという結論にしか達しないけどなあ。

頭が悪いから気が遣えないのか、はたまた気が遣えないから頭が悪いのか。いずれにしても気を遣う頭すらないということは頭が悪い人間だと判断せざるをえまい。

なにも知らない子どもだというのであれば仕方がないが、30過ぎにもなって気の一つも遣えないようではもうどうしようもないではないかと思ったりもするのだが、まあ一度しかない人生だし、みんな好きに生きればいいやね。

でも、私はそんなやつとは口も聞きたくないし、顔もみたくないけどさ。

あ〜、なんかしらんが生きてくのって疲れるなあ……。