会社で幹事業をこなす(むろんプライベート)


ここのところ、なんだか忙しいのである。

といっても仕事が忙しいわけではなく、プライベートな旅行の幹事業が忙しいのだ。

とはいうものの、eメールというのはとても便利なもので、会社からでも送れるし、複数の相手に送るのも一括ですむし、メールアドレスさえまちがっていなければ即座に相手に着くし、なによりお金がかからない。

だから私からメンバーあてに案内を送るのは文章を書くのにちょっと時間を取られるくらいで、それ以外はとっても簡単なのだが*1、問題は返信が来たときには一人一人に返事を書かなくてはならないので、その返信を書くのに忙殺されているのだ。

さすがにメンバーが18人もいると、直前にならないとわからないとか、行きたいんだけど行けないとか、その前に花見はどうするんだとか、旅行の前にこういう企画があるんだけどお前が幹事をやれとか、旅行のあとにこんな企画があるんだけど都合はどうだとか、いろいろなことをいってくるのである。

どちらかというと後半のほうはすべてやぶへびなのだが、人間も動物だから寒い冬が過ぎて春になると活発になるらしい。

まあ、そんなわけで毎年3月というのは日々メールを書き続けて段取りや仕込みをすませる期間なのだが、今年は愚妹の住まいの引っ越しにともなってADSLの開通の世話もしているので、届いたメールに返信を書いている間にもどこかのCEOよろしく、次から次へとメールが届くのだ。

いやはや、これだけいろんなことをいっぺんにいわれると、届いたことすら忘れてしまうメールも出てくるのだな。なもんで、愚妹に「最近、返信が遅いけど忙しいの?」とかいわれたりする。

いや妹よ、聖徳太子ならいざ知らず、日に10通もメールが届いたらさすがに覚えていられんよ。

どんなに便利なツールでも一長一短があるのは当然なのだけれども、eメールというのは一方的に情報を発信するのは向いているが、複数の人間でのコミュニケーションが必要なときにはやや不向きかなと思ったりもする*2。こういった場合はみんなまとめて掲示板に書き込みをしてくれれば、返事をするのも楽なのになあなどと思ったりもして。

それでも私の場合、この作業を仕事中にできるからいいものの*3、これを仕事中に一切できなかったら*4、休日を裂いて作業をしなくてはならないわけだから、幹事は絶対に務まらないだろうなあ。

しかし考えようによっては、机の前に座っていながらにしてPCと携帯電話を駆使すればほとんどの段取りが取れてしまうのだから、幹事業も慣れてしまえばなかなかに楽しい作業ではある。

でもなあ、いくら幹事のスキルがあがったからといって、履歴書に「特技:旅行の幹事」なんて書いた日にゃあ、その会社に入社できたとしても絶対に社員旅行の幹事をやらされるに決まってるしなあ。

生徒会委員長って書いたら評価されるけれども、旅行幹事長って書いたら評価はされるだろうが幹事が決定しまうというのは、幹事っていうのはやっぱり割りのあわない「仕事*5」なのだなあなどと思ったりすると、なんか一生懸命やっている自分がだんだん寂しくなってきた……。

*1:だからeメールアドレスのない相手にはとてもじゃないがやっていられないのだ

*2:そういう意味でいえばメールマガジンというのはうってつけである

*3:普通はしない

*4:普通はしてはいけない

*5:会社では旅行の幹事を務めたとしてもそれほど評価はされないというのが通例だ