デジ貼りは使えないというのはたまたまなのか
なんの気なしにネットをみてたらこんなエントリーを発見↓
切込隊長BLOG（ブログ） 〜俺様キングダム:
デジタルハリウッドは大学を名乗るに相応しい存在か？（デジタルコンテンツ業界考）
http://kiri.jblog.org/archives/001397.html#more
それで思い出したのだが、私が前の会社にいたときに、デジ貼りからの紹介で雇ったアルバイトがいたことがある（20代後半。当時私よりも年上だった）。
彼はデジ貼りに通っていてカメラマン志望といっていたが、デジ貼りでは写真の技術だけでなくデジタル処理も教えてくれるらしく、Photoshopでのトリミングなどをやらされていたのだが、バイトに来て3日目くらいで「今日提出の課題があるんで」とかいってバイトを休んだあげく自宅にマシンがないとかいって、こっちは必死で仕事をしているのにもかかわらず、のこのこと会社に来て課題をやっているようなやつだった。
「え？ 今日休みじゃないの？」
「これ今日中に出さないと単位もらえないんです〜〜」
………いや、目障りですから。
しかもこっちは校正を間に合わせるために必死で作業しているというのに
「ねえねえ、これってどうやるの？」
「え？」
「ちょっと課題でさあ〜、わかんないところあるんだよね〜」
「はあ？」
そういうときは「お仕事中すいません」とか「お忙しいところすいません」だろ！！ おまえはなれなれしいんだよ！！ それに仕事のことならいざ知らず、手前の課題なんざ知ったことか！！
と口元まで出かけたんだけれども、大人な私は「ちょっとわからない」ってとぼけてやった（本当は知っていたけれども）。
そりゃ高い金払ってるんだからそっちも必死かもしれないけど、だからってなにをしてもいいわけじゃないし、まずは口の利き方を勉強したほうがいいな。それに課題をこなすのがやっとで仕事を休むようなやつはたいしたことはできないだろうから会社にはいらん。
だもんで、金を払って紹介してもらったのになんでこっちが気を遣わなくちゃいけないんだと社長に厳しい口調でいったら「まあまあ、彼は学生だから……」
……いい会社ですのう。学生だったらなにをしても許されるのか？ そんなのを雇う金があるんだったら、もうちょっといいプリンター入れてくれよ。
結局、やつはさんざん会社を利用したあげく、最後は仕事中の居眠りが社長にみつかって御用となり、居眠りが発覚した3日後に来なくなった。社長いわく「あんなにいいかげんなやつだとは思わなかった！！」と憤慨していたが、そりゃあんたの見る目がないだけだ。
別に社長が自分でデジ貼りに金を払って紹介してもらって、自分で面接をして会社に入れたんだからやつがどうなろうとまったく構わないが、そういう人間に問題が発覚したからといって、即刻クビにするというのもなかなか楽しそうではある。
だからといって別に誰に責任を問われるわけでもないし、「あいつはダメなやつだった」の一言ですむのだからお気楽もいいところであるな。私は常々、求人やら採用やらにかかる費用*1というのは、会社にとって一番貴重かつ一番ムダな金だと思っているのだが、どちらにするかは採用を担当した人間にかかっていると思うのだ*2
いま思うに、たぶんデジ貼りは自分のところの学生にバイトの紹介や仕事の斡旋をしていただけなのだろうな。だから金さえもらえれば後は知りませんというスタンスなのだろう。だが、デジ貼りから来た人間が（本当にたまたまなのかもしれないが）上記のようにとんでもないやつだったら、ただでさえデジ貼りという名称がうさんくさいのにますますうさんくさいと思われても仕方ないと思うのだ。
デジ貼りとしてはバイトを紹介しただけだから誰にどう思われようと一切関知しないのかもしれないが、紹介したり、斡旋した人間は仮にもデジ貼りという名前を背負って仕事にくるわけだから、ああいう輩を紹介するというのもどうかと思う。そのうえデジ貼りにいる人間はこんなあつかましいやつらばかりなのかと思うと、わざわざこういう人間を養成しているのかと勘ぐりたくなる。
そんなわけで、周りにデジ貼りに行ってたとかっていう人がいると「ええ、かわいそう〜」とか「ほかに行くところなかったのか？」とか「……ああ、やっぱりね」とか思うわけだが、これは私の大きな偏見にほかならない。
だが、私の周りではその偏見を肯定するような噂ばかり聞くのは……たまたまなのだろうか？
