会社はとことん利用するもの


OT隊長のblog↓を読むと、「ああ、なるほどなあ」と思うのだが、

「会社は会社、自分は自分」
http://blog.livedoor.jp/e493/archives/13187138.html


>(現象学的な判断停止(エポケー))

とかいわれると、なんだかこ難しくて私にはよくわからん。

なんとなく、いまの時代は会社がどうこうとかいうことではなく、自分がなにをどうするのかが一番大事だというふうに理解した(違っていたらご指摘ください)。


とはいうものの、私自身としては自分のいる環境くらいは少しでもよくしたいと思っているので、半年も経たずにダメな会社とわかっていたが、少しは期待していたのである。というか、ちょっぴりくらい期待してもばちは当たらないでしょ?

というのも、一生懸命仕事をすれば会社組織というのはそれなりの評価はしてもらえるところだと思っていたのである。頭のなかでは「会社に期待をしてはいけない」なぞということはわかっていたつもりだったが、そう信じたかったし、そうでなくては一生懸命仕事をする人間は一人もいなくなってしまうではないか。


だが、いまの会社に入って考えが変わった。

なにせ一生懸命仕事をしている人間なんていうのはごく少数で、残りの大多数の人間は誰かが仕事をくれるのをぽか〜んと口を開けて待っているのだ。まるでえさをもらう鯉だ。しかも、ぽか〜んと口を開けているのならまだましで、「えさをやるぞ」といわれても口も開けないような人間ばかりが揃っていたのである。

2:8の法則をわかりやすく実践しているという点では実に興味深い会社なのかもしれないが、2:8の2に入ろうが8に入ろうが、そんな会社に入ってしまった自分が可哀想。


さすがに腹黒で前向きな私もこのときばかりは我慢の限界を越え、いつ辞めようかと虎視眈々と機会をうかがっていたのだが、そんなあるとき知り合いのおっさんに

「なあ、totsugeki君。会社なんていうのはさ、仕事うんぬんとかいうのはそんなに問題じゃないんだよ。大事なのはさ、どれだけ自分が会社を利用できるかってことなんだよね。世の中ってさ、喰うか喰われるかじゃん? だから俺がもしそういう会社に入ったらとことん利用してやるね。わかる? とことんって意味? だから君もいつ辞めてもいいんだったら、まずは会社を利用してやれよ」

と、ぽつりといわれたのである。


私も、いままで会社とはまったく関係のない人に「少なくても3年はいたほうがいいよ」とか「辞めるのはいつだってできるからもう少しがんばってみたら?」などと引き留められた覚えはあるが、「会社なんかとことん利用してやれよ」などといわれたことがなかったので、「ああ、そういう考え方もあるな」と、まさに目から鱗が落ちたのである。

たぶん、そのおっさんは私を会社に引き留めるつもりはこれっぽちもなかったと思うが(私がいまの会社を辞めようが別に関係ないし、なによりものごっつい酔っぱらっていた)、私のひねくれた性格からすると「会社をとことん利用する」っていうのは、かなりやりがいがあるし、なにより魅力的である。

たしかに会社に利用されるだけ利用されるなんていうのはバカらしい。そのうえ利用されるだけ利用されたうえに体調を崩して辞めてしまうなんていうのはもったいないし、笑い話にもならん。もう、金でもいいし、設備でもいいし、知識でもなんでもいい。ただ会社にいるのではなく、積極的に利用してやろう。

と考え直した次第。


やっぱりサラリーマン生活35年のおっさんのいうことは違うなあと思いつつ、なんかスレてますますダメになっていっている自分を感じるのは気のせいだろうか?