会社は人
また一人オペレータが辞めることになった。WindowsオペレータのN田（20代前半・女性・社歴5年）である（2004年12月21日「仕事がしやすい会社（コメント編）」参照）。
現在、WindowsチームはN田と2004年10月に入社したばかりの新人（20代前半・女性・未経験）と、同じく2004年10月から来ている派遣社員（20代前半・女性・未経験）の3人で仕事を回しているのだが、N田の負担が大きく（そりゃそうだ）、オーバーワークで体調を崩してしまい、退職と相成った。これで私が入社したときには6人もいたWindowsオペレータは全滅である。
ついでに派遣社員の女性（20代前半）も本日（2005年1月26日）付で契約を切るそうなので、N田が辞めてしまうと未経験の新人1人だけになってしまうというものすごい事態となった。しかも、新人1人だけになってしまうにもかかわらず、その派遣社員の契約を切る理由が「仕事ができない」からだ。
未経験の人間が仕事ができないのは当たり前のことなので、それはおかしいんじゃないのかといったら、なんか「思っていたよりも仕事ができなかったから」だそうな。いやはや、その前に未経験の派遣社員なんか契約するなよっていう話だよ。それに毎回毎回「即戦力」の人材を入れるといいながら、いつも「未経験」の人間を入れるのだから、誠におめでたい会社である。
ま、この会社自体、社長自らが「優秀な人材はいくらでもいる。辞めたいやつや根性のないやつはいくらでも辞めればいい」などと公言してはばからない、すばらしい会社なのである。
で、そんな会社にいるのは優秀な人材ばかりなのかというと、決してそうではない。どちらかというと、バカばっかりである。いや、どちらかとかいわなくてもバカばっかりだ。
私もつい最近までなんでこの会社にはこんなバカばかりいるのかと不思議に思っていた。「バカな会社だからバカなやつばっかりなのか」とか「わざわざバカなやつだけを集めているのか」と本気で思っていたのだが、つい先日その理由がやっとわかった。
なんでこんなにバカばかりなのかというと、社長自らがいっているように、この会社が人を大切にしていないからだ*1。だから優秀な人材が入社したとしてもすぐに辞めていってしまう。たまに有望そうな人材も入ってくるが、こういう人材は潰されるかひどく叩かれ、万が一残ったとしても会社の現状にあきれて辞めていってしまうので、いつまでたってもバカなやつばっかりが残るというわけだ。
いかんせん、社長のご機嫌をうかがうのが仕事のようなやつらが会社のなかで一番のさばっているのでは、若くて将来のある人間や、やる気のある人間があきれるのも無理がない*2。
なにせ一人辞めたら「はい、次」、一人辞めたら「はい、次」と社員を入れるだけで、「なんで辞めていくのか」ということには決して触れないのである*3。これではまるで使い捨てだ。
とはいうものの、「お前もそのバカのなかの一人だろう」といわれれば、まあそのとおりなのだが、そういった勘違いをしているやつらをチクチクといじめるのが私の趣味というかライフワークなので、逆にこういう会社はやりがいがあるのである。
ただ、やりがいはあるのだが、さすがにバカの相手をするのも疲れた。
いまはただなにも考えずにぐっすり眠りたい………。
