重大なミスが連続


しているのであります。


ひとつはユーザからの指摘で判明したミスで、辞書を作成した担当者のミス。


もうひとつは取引先の某大手国産ソフトウェア会社の担当者からの指摘で発覚したのですが、社内での連携がうまくいってなかったせいで起きたミス。


いずれにしても事前に発覚していれば凡ミスの類なのでありますが、発売間近のこの時点での発覚というのは重大な過失であります。


というのも、来週の金曜日に予定していたパッケージの作り直しを余儀なくされているうえに、ユーザや某大手国産ソフトウェア会社にも多大な迷惑をかけることは必至な状況であります(本当は詳細を書きたいんだけど、さすがに書けない……)。


なもんで、こちらとしては迅速に対応をしたいところなのですが、いかんせんその辞書を作成を担当した人間が先週から無断で木曜日、金曜日と会社を休んでいて本日も出社しておらず、おまけに連絡がつかないため、ユーザや取引先にも



 「担当者がいないもので……」



と、なんとも歯切れの悪い返事しかできない状態。


しかもおそろしいことに事務所内では社長が



 「誰でもまちがいはあるよ」

 「それにこの辞書は作成が複雑だからな」

 「担当者もいないから、とりあえずの対応は担当者が来てからでいいや」



といった発言をして、その担当者をかばっているのであります。


たしかにミスは誰にでもありますし、私もミスをしますから、別に今回ミスを犯した人間を責めるつもりはありませんが、今回のミスの責任の所在をはっきりさせておかないとまた同じミスが起きる可能性があるうえに、ほかの社員が「あ、私もまちがえてもいいんだ」と思いかねない。


ついでにそういうことをしてしまうと、ほかの社員のモチベーションが下がるのは自明の理であります。




 「……まあ、入社前からそんなこったろうと思ってたけど、これはひどいね……」



なもんで、私のモチベーションはだだ下がりのうえに、あんまりにもグダグダでなんにもする気が起きません。



 「……なんだこれ、これじゃプロの対応じゃないよね。素人の集まりじゃん」



週明けからちょーやる気出ません。