ソフトの発売が1ヶ月後に近づいてきている
のであります。
で、外部の協力会社にソフトの制作を発注しているわけですが、いかんせんプログラマが一人で機能の実装やインタフェースのデザインなどをしているため、作業が大幅に遅れているのであります。
おまけにこちらも社内での意見がまとまらないまま……というか、社内でのミーティングなどを一切せずに協力会社との打ち合わせに臨んでしまうものですから、話し合いの時間をもっても、ただただ時間を浪費するばかりで結局なにも決まらないということもしばしば。
なもんで、一向に作業が進捗せず、スケジュールが遅れに遅れてきているのであります。そしてほかのソフトとの兼ね合いもあり、いま制作に苦労しているこのソフトの今年中の発売を見送る可能性も出てきたのであります。
そこで社長が
「このソフトは2年がかりのプロジェクトだから、いつまでもやっているわけにもいかない。ここが正念場だ!! みんな尻に火がついたと思って必死でとりかかってくれ!!」
とハッパをかけたのであります。
普通ですと、それを受けてみんな気を引き締めてぴりぴりする……はずだと思うのですが、彼女たちにかぎってはそんなこともありません。
つうか、いわれたときは「はーい、がんばりまーす」なんてことを口にしたものの、翌日になるとあいかわらずダラダラと会社に遅刻してきて(彼女たちは私が入社してから1回か2回しか定時に出社して来たことがない)、あいかわらず「昼ご飯はどうしようかー」なんていいながら、一日中インターネットで住宅情報をみているわけです(どうでもいいことですが、どうやらK林さんは引っ越しを考えているらしいデス)。
ちょっと昔の自分であれば、こんなグダグダな状態だったら「おまえらもうちょっとまじめにやれよ!!」とぶち切れていたかもしれません。
ですが、私も歳を重ねて丸くなったといいますか、
「おいら入社したてのぺーぺーだし、それにそんなことを彼女たちにいう義理もねえしなあ……」
となにかいってしまいそうなのをぐっとこらえて、ひたすら黙っているのであります。
で、なにかいいたいのをとにかくひたすら我慢しつつ、彼女たちはなぜそういう態度を取るのかを観察していたのでありますが、あるとき、ふと彼女たちには責任感が欠如しているというか、どうも「ソフトが期限までにできないのは自分のせいではない」と思っている節があるということに気がつきました。
んまあ、そもそもK林さんは「自分は優秀な社員でエリートなんだ」と思っている節(というか言動)があり、個人的には
「こりゃ、アイタタタタタタ(な人)だな」
という認識をしていたのですが、さらに新たな認識も追加されてしまいました。
「……でも、こんなに責任感がなかったら社会人としてやっていけないんじゃないのか? つっても、毎日確実に1時間も遅刻してくる時点で社会人としては失格だけどな」
ついでに彼女はこのくそ忙しい時期に1週間の夏休みを取ってバカンスだそうです。
「毎日遅刻してきて勘違いで責任感がなくて、ついでにスケジュール管理もできないっていうのはどうしたらいいんだろうねえ……」
ちなみにblogのネタには困りませんが、一緒に仕事をしないといけないとなると問題であります。