理解力が乏しいっていうのは
罪なのではないかと思ったり。
つうか、あいかわらず諸々の事情により詳しくは書けないので、あくまで仮定の話としてある会社であるソフトを制作することになったとしましょう。
むろん社内にはプログラムを組めるような人間はいないので、協力会社に発注をしたわけですが、しばらくしてそのソフトがある程度の形になってあがってきたと思いねえ。
そしてその協力会社は
「とりあえず、ある程度形にしたところで持ってきたので、すべての機能を実装しているわけではありませんし、インターフェイスも間に合わせなのでご了承ください」
とちゃんと前置きをしながらそのソフトをもってきて、その後ソフトのスクリーンショットをプリントしたものをみながら、社内の人間と打ち合わせをしたのであります。
んまあ、打ち合わせをすることは別によいのですが、その打ち合わせの内容というのが、
「ここのボタンはなんでこんなに長いのか?」
とか
「ここは表示できる行は3行はほしい」
「いや、私は4行は必要だと思う」
「いや、俺は10行はないとダメだと思う」
とかいうようなことを社員同士で延々といいあっているのであります。
そして私は社員3人に矢継ぎ早に質問をされて必死に説明をしている協力会社の方を横目でみながら、
「こんなに理解力が低い人たちにソフトを発注されるっていうのは、いくら協力会社とはいえ大変だな。つうか、お前らもいま話さなきゃいけないのはそんなところじゃないだろう」
と、彼の状況が他人事とは思えず、同情していたのであります。
すると、そのうちに彼らはある画面の
「この削除ボタンはいるのか、いらないのか?」
という議論をはじめたのですが、そのボタンの扱いをどうするかを1時間かけてさんざん議論したあげく、
「とりあえず次まで保留」
という結論に達したときには、協力会社の方が可哀想と思う以上に、話し合いをしている社内の人間に哀れみすら感じてしまいました。
「理解力が乏しいっていうのは罪だよ、罪……」
ああ、このエントリーを書いていたらなんか涙が出てきたよ……。