不毛との戦い


別に誰が悪いというわけではないのであります。

社員の方はみなさん友好的ですし、編集部の方たちは一見強面っぽくみえますが、いっていることは非常にまともであります。

ただ、端からみているとちゃんと歯車が噛み合っていないというか、確実になにかがおかしいのであります。

ですから、不毛な段取り、かつ不条理な作業が続々と発生し、それをこなそうと思うと特定の個人に過剰な負担が発生してしまうわけです。

でも、その人はその不毛で不条理な段取りや作業を10何年もがんばってこなしてきたわけですけれども、とうとう我慢ができなくなってしまった。

そしてその人が会社を辞めることが決まったけれども、その方があんまりにもいろいろな作業をがんばって(はたまた歯を食いしばって、もしくはたいして苦労せずにかはわかりませんが)こなしていたものですから、辞めることが決まったものの、会社のほうでその方がしていた作業のすべてを把握できず会社が困ってしまったわけです。

で、そこでなんで「じゃあ派遣社員を雇おう!!」というふうになったのかはわかりませんが、理由はなんにせよ、件の出版社から私が登録している派遣会社にオーダーがあり、私におはちが回ってきたというわけです(そのへんが不毛な会社が不毛である理由なのでしょうが)。

私がみたかぎりでは件の出版社は完全なワンマンで、創始者が「右」といったら、社員はすべて右を向くのを強制されるといった印象があり、そのへんも不毛かつ不条理な会社を構築している大きな要因なのかもしれません。

ひとつ嘘をつくと、そのひとつの嘘を取り繕うためにたくさんの嘘をつかなくてはなりません。

それと同様に根にひとつ不毛な要因があると、それをカバーするためにたくさんの不毛なことを強制される……あながち間違いではないのかもしれません。

そして明日は土曜日なのに出勤であります。