追加練習:ウェルサンピア東京(厚生年金)19時から21時
S藤さんとI田さんはすごくまじめな人たちなのであります。
お二人ともスクールではC2クラス(中上級クラス)に所属はしていますが、テニスの腕は始めたばかりでまだまだ発展途上であります。
しかし、とても真面目で礼儀正しいうえに、筋がよさそうだったのと、なによりプレーをみていて「うまくなりたい!!」というモチベーションの高さとやる気がみて取れたので私のほうから「団体戦に出ていただけませんか?」と声をかけたのであります。
「あ、出るのはかまわないんですけど、私下手ですよ……?」
「いやだなあ、プロだって最初からうまい人なんかいませんよ」
「でも、みなさんお上手だから足を引っ張っちゃうかも……」
「いいんですよ、足を引っ張られたくらいで負けちゃうのはその人たちが弱いからです」
「本当に私なんかでいいんですか……?」
「いいんです。ぜひお願いします」
「……わかりました。こちらこそよろしくお願いします!!」
なんて経緯があったのであります。
そして今回、そのお二人から
「団体戦が近いから練習をするためにコートを取りましたので練習しましょう!!」
といわれたら、「ぜひやりましょう!!」ってなもんで断れるはずがないのであります。
で、試合でもこんなにまじめにやらないよってくらい必死で練習をやりましたとも。
「本日はありがとうございました」
「いやいや、こちらこそありがとうございました」
「いやー、やりましたね」
「まあ、やりゃあいいってわけじゃないですけど、やったらやっただけ自信になりますし、それが結果につながりますからね」
「そうですね」
「じゃあ、今日はちょっとやりすぎちゃったんでさっさか帰って早めに眠って明日に備えましょう。では、明日はよろしくお願いします」
「はい、失礼します」
「ちょっと調子に乗ってやりすぎちゃったなあ」なんて思いながら、痛む膝を引きずりつつ銭湯に行って、ゆっくりと湯船につかり、明日の団体戦に備えたのでありました。