そして夜が明け


朝が来たのでありますが、ぐっすりと眠ったせいでやけに元気いっぱいだったのであります。


 「ノルマは終わってるけど、サービスでもうちょっとやっちゃおうかな」


なんて作業をしているうちにみんな出社してきたのであります。


 「あれ!? totsugekiさん、完徹ですか?」

 「……んー、まあ」

 「きりのいいところで帰ってもらってよかったのに」

 「いやあ、なんかすごく元気だったものだから」

 「あ、そうすか。……じゃあ、どうします? もうちょっと稼いでいきます?」

 「あ、そうですね。今日も人少なそうだし……もうちょっとやっていきますか」

 「そうですか、じゃあこれをお願いします」


なんてことをしていたら、結局昼過ぎまで作業をする羽目になってしまったのでありますが、さすがに眠たくなってきたので、Iさんに


 「すんません、猫が餓死しちゃうかもしれないのでもうそろそろ帰ります」


と告げ、29時間ぶりに自宅に戻ってきたのでありますが、コタローとコジローが思っていたよりもおとなしくしていた様子なので、


 「大騒ぎしてるかと思ったらやけに静かじゃん」


と不審に思いながらもごはんをあげ、自分もビールを飲みながら食事をとり、眠りについたのでありました。