連休中は異常によい天気


だったのであります。

なもんで、日中ほとんど外にいた私は連休最終日に自宅に帰ってきて鏡をみたらパンダ顔になっている自分を発見してしまいました(テニスをするときは日除けのためにサングラスを着用しているので、日焼けをするとまるでパンダのようになるのです)。

それくらいこの3連休は陽射しが強く、11月下旬とは思えないくらい暑かったのですが、そのおかげで予定どおりにスケジュールをこなすことができました。

初日は久しぶりに長時間テニスをし続けたのでちょっと疲れましたが、お風呂に入ってゆっくりと湯船につかったおかげで翌日は筋肉痛もさほどなく、愛車(自転車)をぶっ飛ばして世田谷総合運動場へと向かったのであります。

そして世田谷総合運動場での9時から11時のテニスを調子よくこなし、ちょっと休憩をはさんで12時から16時のテニスをしに二子玉川園スポーツセンターへと向かいました。

現地でS木さんとおちあって、サークルの世話役の方やほかのメンバーの方に紹介をしてもらい、今日はじめて来たという大学生の女の子にもあいさつをし、テニスをはじめたのです。

で、その大学生の子がアップでラリーをはじめたのですが、これがめちゃくちゃうまい。

ボールを打つ音がまったく違うし、短いボールや長いボールや高いボール、低いボールが来てもいつも同じところにボールが返ります。というか、なによりフォームが美しい。

よくよく聞いてみたらば彼女は全日本に出場したそうで、


 「……S木さん」

 「ん?」

 「……すごいっすね」

 「全日本だもん。そりゃすごいよ」

 「というか、あれはうますぎでしょう」

 「だから勉強になるんじゃん。胸を貸してもらうつもりでさ」

 「……そうっすね」


なんて会話をしながら、彼女がボールを打っているのをぽけーっとながめていたわけですが、内心「全日本ってなんだろう?」と思っていたのはここだけの秘密であります。

そしてアップが終わり、いざゲームが始まったのですが、みんな異様にうまい。

というより、その大学生の彼女は別格としてもメンバー全員が異様にゲーム慣れしていて、ゲームの展開についていくのがやっと。


 「totsugeki君、動きがかたいよ。リラックス、リラックス」


とコートサイドのS木さんに大きな声をかけてもらったおかげでちょっと緊張がほぐれたのですが、それでも自分のなかではエースになるはずのボレーがまったく決まらないどころか簡単に切り替えされてしまいます。

S木さんに事前に「totsugeki君、みんなうまいから気合い入れていきなよ」といわれていたものの、私は「いくらうまい人たちでもボレー勝負にもちこめればなんとかなるだろう」などと、たかをくくっていたのであります。

しかし、自分のなかではベストなボレーを打っているのにもかかわらず、普通に返されてしまうどころか逆にポイントを取られてしまいます。

上には上がいるのはわかっていたものの、そんなにテニスが強そうにはみえない、どうみてもただのおじさんやおばさんにこてんぱんに負けるのは精神的につらいものがあります。



 「おいらのボレーなんてまだまだ甘いな……」


なにやら複雑な気分でありますが、日々是勉強、精進あるのみです。