HDの異音の正体
先日のエントリーd:id:totsugeki:20070131「*[Mac]この前の日曜日(1月28日)はサポートに」の続き。
お宅におじゃまし、玄関からほど近いリビングに案内されると、テーブルのうえにIndigoのiMacが鎮座していたのでさっそく拝見させていただいたのだが……。
私:「……え? あれ!? これってもしかしてスロットローディング!?」
愚妹:「え? そうだよ」
私:「うぇ? おいらてっきりトレー式だと思ってたんだけど……」
愚妹:「え? でも初代iMac以外は、これ(スロットローディング)なんでしょ?」
私:「え? いや、そういわれりゃそうだけど……」
愚妹:「だから初代iMacじゃないiMacだって最初にいったじゃん!」
私:「……いや、そのとおりです。はい、すいません」
実は「CDがうまくイジェクトされないのは一応現象を確認して、最悪、ドライブごと交換しちゃえばいいか」などと思っていたわけだが、「……だったら最初にそういってよ」といいたいのをじっとこらえつつ(そんなことをいうとまた話がこじれるので)、いきなり出ばなをくじかれた私。
しかし気を取り直して、今回のサポートの懸案であるHDの異音を確認するべく、おもむろにiMacの電源ボタンを押してみる。
全員:「……(じっと耳をすましている)」
iMacが起動し、「カリカリカリカリ……」とHDから、内部にアクセスしている音が室内にかすかに響く。
愚妹:「ね? 変な音がするでしょ?」
私:「……え? HDの異音ってこの音のこと?」
愚妹:「うん、そうだよ」
私:「いや、あの、これはふつうにHDにアクセスする音だと思うんですけど……」
愚妹:「ええ〜!? そうなの!?」
私:「ということは、前はこういう音はしなかったんですね?」
友人:「はい、昔はこんな音はしなかったんですけど……」
私:「そうですか。でもこのマシン自体が古いですし、それにHDも劣化しますから、買った当初は音がしなくても長く使っているとだんだんこういう音がしてくるものなんですよ」
友人:「はあ、そういうものなんですか……」
私:「それにHDっていうのはそもそも消耗品ですしね」
友人:「(呆然とした様子で)そうですか。これは普通なんですか……」
愚妹:「え〜!? 絶対におかしいと思ったのにこれが正常なんてびっくりだよ」
友人:「うん、本当にびっくりだね」
……いえ、一番おどろいたのは私です。
なにしろ「カラカラ」という音がするというからHDのバックアップをしに、急きょ駆けつけたというのに、いざ来てみたら「別にふつうだった」というのはどういうこと?
会社帰りにいそいそと秋葉原まで行って交換用のHDと外付けHDを物色し、そして重たい思いをして持ってきた私の苦労は一体なんだったのだ……。
つうか、
「これはどこからどう聞いても“カラカラ”ではなく“カリカリ”だと思うのですけど、その点についてはどう思われますか?」
……と皮肉たっぷりに問い質したい気持ちを抑え、
──いやしかし、これは私がちゃんと詳しく聞かなかったせいだ。ちゃんと確認していればそれだけですむ話だったのに、私が勝手にそうだと思い込んでいただけなのだ。だからこれは自分のせいだ──
と思い直し、何事もなかったかのようにHDの交換のメリットとデメリットについての説明をはじめたのでありました。
……つづく