[ゲーム]Castlevania(PS2)
悪魔城ドラキュラといえばKONAMIの名作だが,その悪魔城ドラキュラシリーズのPS2版がこれなんである.
「悪魔城ドラキュラ」というシリーズに一貫してついていたタイトルをPS2で発売するに際して「Castlevania」へと変更したらしいのだが,はじめてこのゲームをやったときは
「え? いまの悪魔城ドラキュラってこんなんなの?」
といった印象を受けたのだが,遠い昔にファミリーコンピューターのDISKシステムで悪魔城ドラキュラをやった世代の人間はみなそう思うに違いない.
ネット上でも「慣れればおもしろい」,「いや,こんなのは悪魔城ドラキュラではない」という意見が飛び交っているようだが,それもこのシリーズへの期待の現れということなのかもしらん.
で,私の感想はというと
「悪くはないけど,操作するのに画面がとてもみづらい」
というものであり,操作自体はそんなに難しくはないと思うのだが,画面というか視点の切り替えができずがっちりと固定されているので,画面の奥に向かってまっすぐジャンプするには斜めに飛ばないといけないという,かなりシュールな作りになっているのである.
それでもものすごく時間をかけて作られたのであろう背景をみるだけでも一見の価値はあるとは思うのだが,定価で買ってやるほどではないと思う.
ま,私はゲームを定価で買うことはほとんどないので,そういう意味でいえば楽しめたとは思う.
でも,このゲームをやっているとついつい
「悪魔城ドラキュラX〜月下の夜想曲〜はあんなにおもしろかったのになあ……」
と思ってしまうのだが,それよりも
「グラフィックをよくするのもいいけど,ゲームっていうのは見た目よりも中身のほうが大事なんじゃないの?」
というようなことをshi3zさんがblogに書いていたのを思い出すのである.
たしかに私たちがファミコンに熱中していた時代に比べるとハードの性能というのは格段に上がったから,3Dは当たり前でそのうえすばらしいグラフィックやサウンドもつけられるようになったけれども,あの不朽の名作Wizardryの初期のものにはグラフィックなどというもの(というか概念?)がほとんど存在しなかったことを考えると,
やっぱりゲームは中身よね
という認識をせざるを得ない.
だからといって,中身はいいけどグラフィックがおろそかなゲームが売れるかといったら……それも疑問だけれども.
一番大事なのはやっぱりバランスかな(なんか最近そればっかりやな……).