[blog]いただいたコメントに対してご返事−箱について−

# e493 『まさしく「箱」です。

たぶん、H川氏は「箱」から出ろといっていたのでしょう。H川さんは「箱」というタームは知らないかもしれませんが、箱に入るな、箱に入ることから自己正当化は始まるということをいいたかったのかもしれません。

自分も絶えず自己を正当化しているな、と感じるのです(本を読んだからといって、すぐに実行できるわけではないです)が、そのために、他人を必要以上に悪く思ってしまっているかもしれないと、また改めて思いました。

親切というのは、自分がそうしたい、教えてあげたいと思ったその気持ちではないでしょうか。それを「裏切らず(自己欺瞞せず)」、本来感じた教えてあげたいを素直に実行できることが親切ではないでしょうか(やる気がない、というのは教えたいと思ったときではなくて、教えないと思った(最初の自分の教えたいという気持ちを裏切った)ときに感じるものでは…というのが本の主張)。

でも、その辺のことはたぶん自分がよくわかっているからこそ、人から指摘されると(小物という表現が適切かはともかく)、腹が立つのではないでしょうか。

と、ここまで書いておいてなんですが、だからといって会社や環境を肯定すべしとはわたしには思えません。

ただ、自分が箱に入るのはメリットがないなと思っているのです。というか、箱に入ったままだととってもまずそうだなと感じてあがいているのが正直なところです。

長文失礼しました。』


e493さま

>H川さんは「箱」というタームは知らないかもしれませんが、箱に入るな、箱に入ることから自己正当化は始まるということをいいたかったのかもしれません。

たしかにそうなのかもしれませんね。ただいまH川さんに「“箱”というタイトルの書籍があるのですがご存じですか?」と尋ねたところ「え? ハコ? う〜ん、なんかどこかで聞いたことがあるような、ないような。でも読んだことはない」という返答をいただいたので、「箱」というタームは知らないでしょうが、少なくとも彼には私が箱に入っているような状態にみえたのかもしれません。

>自分も絶えず自己を正当化しているな、と感じるのです(本を読んだからといって、すぐに実行できるわけではないです)が、そのために、他人を必要以上に悪く思ってしまっているかもしれないと、また改めて思いました。

「自己を正当化しているから他人が悪く思える」のか、それとも「他人を悪く思うことによって(相対的に)自己が正当化できる」のか、はたまたそのどちらとも違うのかは私にはわからないのですが、私の経験からいわせてもらうと、自分を過剰に正当化していると会社のまわりの人間の存在や行動がすべて悪く思えてくるというようなことはあると思います。

本来は自分の気の持ちよういかんで、どのようにもとらえられるのでしょうが、自分のやっていることが正しいと思っている人間には、のんびり仕事をしているようにみえる人間や自分とベクトルが違うようにみえる人間が許せないのでしょうなあ(……ああ、身につまされる)。

>親切というのは、自分がそうしたい、教えてあげたいと思ったその気持ちではないでしょうか。それを「裏切らず(自己欺瞞せず)」、本来感じた教えてあげたいを素直に実行できることが親切ではないでしょうか(やる気がない、というのは教えたいと思ったときではなくて、教えないと思った(最初の自分の教えたいという気持ちを裏切った)ときに感じるものでは…というのが本の主張)。

どうなんでしょう。自分のなかにそういう心の動きがあるのかはよくわからないのですが、その前に親切という言葉の定義がよくわからなかったので調べてみました。

しんせつ 【親切/深切】

(名・形動)[文]ナリ
(1)1 人情があついこと。好意をもって人のためにつくすこと。また、そのさま。
⇔不親切
「—な人」「—にする」
(2)0 心の底からすること。深く思うこと。《深切》


……深切を実践するのは私には無理だということがわかりましたので、これからは少なくとも親切は実践していきたいと思います。

というか、そもそも私が他人を動機づけたり、ものを教えるのが苦手というだけのような気がしてきました……。

>でも、その辺のことはたぶん自分がよくわかっているからこそ、人から指摘されると(小物という表現が適切かはともかく)、腹が立つのではないでしょうか。

たしかにそれもあると思います。ですがそれ以上に、私は世の中を斜めにしかみられない性格なので基本的に誰かに褒められようが、けなされようが、それをそのまま肯定するということはほとんどないのです……。

>ただ、自分が箱に入るのはメリットがないなと思っているのです。というか、箱に入ったままだととってもまずそうだなと感じてあがいているのが正直なところです。

そうですね。箱という表現を使うのであれば、箱に入ったままというのは自分で気がつくような直接的なデメリットはないのかもしれませんが(現にそうやって生きているわけだし)、「君は箱に入りっぱなしの状態だ」といわれるとたしかにメリットがないように思いますね。

ですが、自分が箱に入っているのがわかったからといってすぐに出られるわけでもないでしょうから、自らが日々成長していくしかないということでしょうか。

>長文失礼しました。

こちらも負けずに書きましたので大丈夫です。