〓の謎


最近、世田谷の団体戦がらみでスクールの人たちと携帯電話でメールのやりとりをすることが増えたのでありますが、そのなかで約1名ほど、文章にやたらと「〓」が入っている人(男性:35歳独身)がいるのです。


 「ずいぶん下駄(注)の多い人だなあ。でも必ず文末についているってことは文章の区切りを示すってことなのか……?」


などとぼんやりと思っていたのであります。

そして、その後のやりとりでもあいかわらず文末に「〓」がついていたので、「これは改行の意味に違いない」と確信を深めていたのですが、つい先日Docomoユーザからauユーザに送られたメールが私あてに転送されてきたのをみたときに「〓」の意味を急激に理解したのであります(↓)。

Fw:了解しました〓

〓だそうです。ないかもですね。

〓了解しました。〓今4人もう1ペアは返事待ちで〓〓12時~15時〓コート代かかり〓〓代、賞品代等含めて、あと2人(2ペア)集まれば1人\3,500程度の予定で〓Lesson&Game出来そうなのです!●●コーチにもアシスタント入ってもらう予定なので〓〓誰かあと2人いますかね?

 「ああ、これって絵文字じゃん」


つまり、スクールで知り合った人たちというのはDocomoユーザ8割、auユーザ2割といったような内訳なのですが、スクール内にかぎらずDocomoユーザはユーザ数が圧倒的に多いので、相手が絵文字がみえるとかみえないとかをまったく気にせずにメールを送ってくるわけです(ただし、全員が全員そうだというわけではありません。念のため)。

そしてauウィルコムなどの少数ユーザはDocomoユーザから送られてきたメールをみて絵文字が「〓」になる=読めないということを知っているので、ほかのキャリアのユーザとのメールのやりとりには絵文字を使わないというわけです。

そう考えると、ときどきDocomoユーザからのメールのサブジェクトが「〓」で挟まれていたのも合点がいきます。

私はこれはてっきり強調の意味なのだろうとか、もしそうでなくてもなにか意味があるのだろうと勝手に解釈をしていたのでありますが、これはサブジェクトの前後に絵文字を使っているだけのたんにアホなメールなのでありました。

そして上述の男性は私あてのメールなのにもかかわらず、文章が一段落するたびに必ず文末に絵文字をつけていたわけですが、絵文字を使うのはたんなる癖なのか、そしてそれがどんな絵文字だったのか、はたまたなんらかの意味があったのかはいまとなっては知る由もありません。

ですが、つい最近にわかDocomoユーザになったe493さんが「シェアが大きいメーカーやキャリアのユーザになると、なにも考える必要がなくなる」とぽつりとおっしゃっていたのですが、まさにそのとおりだなと納得した次第であります。


 「やっぱりせっかく使うのならマイナーにかぎるよな」


どちらがいいのかはユーザが決めることなので一概にどうとはいえませんが、ひとつだけいえることはマイナーなキャリアやメーカーの製品を選ぶと他人に優しくなれるのはまちがいありません。


注:昔、組版(植字)をするうえで分からないもしくは読めない文字があると、かわりに「〓」を入れておき、校正時に正しい文字を赤書きして(赤字を入れて)もらっていたのですが、「〓」が下駄をはいて歩いたあとのようにみえたことから下駄とよび、この文字を入れておくことを俗に「下駄をはかせる」といったのです。