長い一日(セントラルカップ予選)


当日は7時45分に自宅を出て、かんぽレクセンターに8時20分に到着。現地でS木さんと落ち合い、ボレーボレーでアップ。そして8時45分に参加者が会場に集合し、開会。

男子ダブルス14ペア、女子ダブルス14ペア、ミックスダブルス16ペアがエントリーされており、それぞれ4グループに分けて予選を行うというアナウンスとルールの説明があり、ついでクジを引いてドローを決め、私たちは3Bで男子ダブルスの3グループ目にエントリーされ、予選は2試合で行われました(男子と女子ダブルスはエントリーが14ペアなので、1と2グループは4ペア、3と4グループは3ペア)。

初戦の相手は、みた感じこういう試合に出るのが初めて&初心者っぽいペアで、みているこちらがかわいそうになってしまうほどガチガチに緊張していたのですが、そんな相手でも手をゆるめず、6-1でさくっと圧勝。

しかし、試合後半になぜか私のサービスゲームがブレークされ、団子(相手に1ゲームも取られずに勝つこと)にできず、自分のびびりさ加減にちょっとへこみましたが、それでも「勝てばなんとかっていうし、まあいいや」と思い直しました。

そして運命の第2試合。

最初の試合があっというまに終わってしまったので、スロースターターの私はいまだに体があたたまらないまま第2試合目にのぞんだわけですが、相手がうまいのは前の試合(私たちが初戦で勝った相手との試合)をみて知っていたので「気を引き締めていこう!!」とお互いに確認しあいつつ、ラケットトスの結果、幸か不幸か相手のサービスからゲームがはじまったのです。

ゲームはお互いに6ゲーム目までサービスキープで進んだのですが(ゲームカウント3-3)、7ゲーム目になかなか崩せなかった相手のサービスをブレイクし、ゲームカウント4-3とリード。

しかも次は私のサービスゲーム

 「よしっ! このゲームをキープすれば勝てる!!」

と自分に気合いを入れつつ慎重にサービスをしたのですが、相手もこのままキープされては負けるというのがわかっているので必死で食らいついてきます。

そして40-30とリードした場面で右サイドネット前につめていたS木さんの前にふらふらとチャンスボールがあがりました。

S木さんはそのボールを慎重かつ冷静にストレートにスマッシュ。

 「よしっ、決まった!」

……と思った瞬間、ボールは(サイドの)高くなっているネットにかかり、まるで私たちをあざ笑うかのようにS木さんの足下を転々としたのです。

 「!? ちゃんと落ち着いて打ったのになんだよー!?」

とがっくりと肩を落としているS木さんに「まだ次があります。ポイント!」と声をかけ、気を取り直してサービスを入れたのですが、まださっきの痛恨のミスから立ち直れないでいるS木さんがスマッシュをバックアウトしてしまい、このゲームをブレークされてしまったのです。

そしてゲームカウント4-4で相手のサービスをきっちりとキープされ5-4。こちらも負けじとS木さんのサービスをきっちりとキープしてゲームカウント5-5。

白熱したままラストゲームに突入したのですが、こちらはブレークしないと負けてしまいます。

なので、こっちも必死で食らいついたのですが、やはりサービス側が断然有利。そのまま押し切られてしまい、ゲームカウント6-5で負けてしまいました。

 「totsugeki君、ごめんよ……」

と、何度も何度も謝るS木さんをなぐさめつつ、

 「いやあ、いいゲームだったなあ……」

と負けはしたものの、内心とても清々しい気分だったのでありました。