[blog]定期券は券売機で購入することができる


というのは知識として知ってはいたのですが、いざ定期券を買いに行くと、なぜか定期券売場に行って購入しなければいけないと思うらしく、いままで券売機で定期を購入したことがなかったのであります。

ところが、今回はじめて券売機で定期券を購入してみました。

というのも、3月いっぱいで定期の期限が切れてしまったので、本日出勤前に定期券を買いに駅の定期券売場に行ってみたらば、ただでさえ狭い売り場に人がごった返していたのであります。

 「なんじゃこりゃ!?」

と思いつつ、それでも人混みをかき分けて中に入ってみると、横1メートル奥行き30センチほどの申し込み用紙が置いてある小さなテーブルに定期を購入しようとする人たちが殺到し、申し込み用紙とボールペンと書き込むスペースをみんな目の色を変えて必死で奪い合っていたのであります。

まあ、みなさん出勤前の貴重な時間であり、のんびりしていると遅刻してしまうというのは私も理解できなくはなかったのですが、そこはまるで戦場のようでした。

なもんで、雑踏と行列と無駄が嫌いなうえに人一倍あきらめの早い私は

 「……いいや、明日にしよう」

と入ってきたとき同じように人をかき分けながら外に出て、仕方なく券売機でPASMOにお金をチャージしようとしたらば、画面の下のほうに「定期」の表示が目に入ったのです。

 「あれ? そういえばこれ(券売機)で定期買えるんじゃね?」

と試しに期限の切れたPASMO兼定期を挿入してみたのであります。しかし、

 「これって期限きれちゃってるけど継続で買えるのかなあ……」


などと思いながら見守っていると、自宅の最寄り駅から江戸川橋という経路と1カ月、3カ月、6カ月という定期の期間、さらにその値段が表示され、

 「おっ! やったね!!」

といまだに長蛇の列を築いている人たちを後目に遅刻することもなく、無事に定期を購入することができたのであります。

いま考えるとあの定期券売場に並んでいた人たちは、4月のはじめということで新規で定期を購入する人たちが多かったように思うのですが(大半がなんとなく大学生っぽかった)、それでもあんなに待つのだったら、券売機で購入したほうが早いんじゃないのかなどと思ったりするわけですが、それでもあんなに並んでいるということは、券売機で定期券が購入できるというのは意外と知られていないのかもしれません。

もしくはほかの可能性として券売機では複雑な経路が発券できない、はたまた学割で買えないなどの理由も考えられますが、それ以上に新規で定期を購入する際の操作性やインタフェイスの問題というのもあるかもしれません(帰りに実際にやってみた)。

たしかに定期券を券売機で新規で購入するのは従来の方法に比べて手間や操作が多いですが、定期券売場の時間外にも購入できることを考えると、さほど苦にはなりませんし、朝みんなが殺気だっているなか、わざわざ列に並ばなくても会社の帰りにさっと購入することもできます。

なにより定期を継続で購入するぶんには申込用紙に記入する手間も省けますし、窓口に行くよりも断然早いです。

そう考えると、これというのは券売機で定期券が買えるという事実がたんに利用者に周知されてないだけないんじゃないかと思われるのですが、私がみたかぎりではいまだにPASMOを使用している人がさほど多くないという事実を鑑みるに、サービスが利用者に周知されるには思った以上に長い時間がかかるのかもしれません。

……なんてこといっている自分もいままで券売機で定期が購入できるのは知ってはいたけれども、実際に購入したことがなかったわけですから、人間の記憶というか思いこみというのはなかなか変えることができないということでしょうか。